お母さん
私の娘に何か用ですか?
まふゆ
あ…
まふゆ
(どうして、急に冷や汗が…)
幼いまふゆ
えっと…
お母さん
まふゆ、何で知らない人といるの?
幼いまふゆ
…それは…
まふゆ
…っ…
まふゆ
(私が悲しんでる…こんな顔しないで)
まふゆ
(今、私ができることは…)
まふゆ
…あの、
お母さん
あら?なにかしら?
まふゆ
この子…あそこのフェニーくんと
握手をしたいらしくて…その……
握手をしたいらしくて…その……
まふゆ
我慢…してたんです
まふゆ
(私…声も手も震えてる…。)
まふゆ
(でもこの子を守りたい)
お母さん
今はどうして娘が貴方といるのかが聞きたいんです。
まふゆ
それは…
まふゆ
この子が…悲しんでるように見えたから
お母さん
そう
お母さん
貴方に娘の何が分かるんですか?
まふゆ
分かるんです…
幼いまふゆ
おねえちゃん…
お母さん
…そう。でも、この子に謝ってください。私の大切な娘なの。
まふゆ
…ごめんね、怖かったよね
幼いまふゆ
ううん。ありがとう。
ぎゅっ
お母さん
まふゆ…!
幼いまふゆ
ありがとうね
まふゆ
…!
まふゆ
うん。
まふゆ
(あ、時間?…もう…か)
幼いまふゆ
おねえちゃん?体が光ってるよ?
まふゆ
…ううん、大丈夫だよ
まふゆ
偉かったね、
まふゆ
…あ
瑞希
あ、起きた!!!
絵名
ど、どうだった…
まふゆ
なんで絵名が緊張してるの
絵名
順番で次、私になったのよ!
奏
まふゆ、少し手が震えてるよ
まふゆ
…
まふゆ
…でも、怖くない
瑞希
え、震えてるのに?
絵名
本当によく分からないわね…
奏
でもいい経験になったんじゃない
まふゆ
うん
まふゆ
あの子も温かいと思う