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グォォォォ

どこからが唸り声が聞こえた

美空

ど、どこ!?

加奈子

後ろ危ない!

咄嗟に加奈子が私を押しのける

目の前を通り過ぎていった

これが……闇の王?

黒い鱗を持つ龍のようで

瞳は赤く光っている

その黒い龍は私たちに向かって威嚇しながら飛んでいる

けれどその声には張りがなかった

それに……

キリッとした顔つき

それがどうも海晴に似ている気がした

舞衣

これが……

奏多

闇の王、だそうだ

舞衣

やっぱり、これって……

加奈子

だよね……

みんなもそれに気がついたのか

互いに目で頷き合う

美空

やるしか…

美空

ないよね……

加奈子

うん

奏多

そうだな

舞衣

よし、これから皆で頑張ろう!

唸り声を上げ近づいてくる

美空

やめて!

ここで鍛えた腕前

私の撃った銃が当たる

グォォォォ!!

まだ全然ダメージが入っていないようだ

回復出来なくなったものの

やはり闇の王たるもの

他のどの敵よりも強かった

加奈子

きやっ!

龍の爪が加奈子の腕を引き裂いた

舞衣

加奈子、大丈夫!?

加奈子

ううん

加奈子

幸い利き手じゃなかったし……

加奈子

最後まで戦うよ!

そう言って加奈子はまた龍に立ち向かう

奏多

うっ………

奏多さんはずっと弓矢で戦っている

本当は銃でも戦えるのに

弾は大事だからと言って聞かなかった

舞衣

やっ!

舞衣が一撃を放つ

テニスをやっていることもあって

体力はあるのか

まだ疲れていないようだ

美空

これ、……

奏多

待て、一旦作戦を立て直す

奏多

これは二手に別れた方がいい

奏多

島が広すぎる

奏多

挟み撃ちのほうが楽だ

加奈子

分かった!

加奈子は反対側へと駆けていき

奏多

俺もついていく

奏多

そっちは2人でよろしくな

そう言って奏多さんは加奈子の後を追った

加奈子

ふう………

反対側までやっと来た

かなり広いよね、ここ……

一息着くまもなく龍が追ってくる

私はそれを迎え撃つ

体力は減ってきたかな?

鱗の傷も目立ってきた

奏多

大丈夫か?

奏多さんもやってくる

奏多

行くぞ!

そう言い立ち向かう奏多さんの背中を見て

私も頑張らなきゃって思ったんだ

奏多

はぁ……

奏多

結構いった……か?

奏多さんは腕に怪我を負った

出血は止まっていない

なのに戦う気なの?

加奈子

奏多さん、無理しないで!

奏多

無理してないよ

奏多

勇気は大事だろ?

奏多

後悔したくないんだよ、もう、あの時みたいに……

悲しげな目をする奏多さんを

守らなきゃ

そう思った

その時……

私は迫ってくる龍に気が付かなかった

止血の為の物を探し

バッグをあさっていたから

だから……

加奈子

あ……

左腕を狙ってくる

さっきの怪我ですごく痛いのに

奏多

危ない!

咄嗟に庇った奏多さんの腕は

肩から先が無くなった

奏多

くっ……

加奈子

奏多さん!

加奈子

大丈夫……

奏多

もういいよ

奏多

かなり体力は削った

奏多

だから、

奏多

2人のために、最後まで………

言いきらずに、奏多さんは膝から崩れ落ちた―

美空

はぁ……はぁ……

舞衣

もうすぐ、ね……

もうすぐ倒せる

でも違和感がある

舞衣

さっきから龍来なくない?

美空

だね…

不安だったので

反対側に行くことにした

途中で加奈子とあった

美空

加奈子!?

加奈子

……

加奈子

私が引きつける

加奈子

だから倒して

舞衣

何言ってんの、加奈子

加奈子

いいから、もう来るの

美空

奏多さんは?

加奈子

もう……

向こう側など見たくもなかった

次々に消える仲間の姿

それでも、これでその苦しみは終わる

美空

…分かった

舞衣

美空!?

美空

その代わり、危険になったら来るんだよ

加奈子

うん!

そう言って、また別れた

美空

はぁ、

舞衣

最後まで……

舞衣

諦めないよ……

美空

また来た!

飛び疲れたのか

真ん中のオブジェで深呼吸をしている

美空

今だ!

銃の弾はもう切れた

手にした剣で

王の胸辺りを刺す

グォォォォ!!

咆哮を上げる王

すると

バキバキと音がして

龍は黒い欠片となり飛んで行った

舞衣

おわっ、た……

美空

はぁ……

美空

加奈子……は?

舞衣

……

黙って舞衣が指さす先は

加奈子が血を流して倒れていた

危険なら来な、と言ったのに……

美空

加奈子……

舞衣

美空、もう大丈夫だから

舞衣

足元、見て

足元には

極彩色の池が

オブジェの溝に出来ていた

舞衣

ほら、行くよ

美空

うん

私たちは

一斉に飛び込んだ―

美空

は………

美空

大変だった……

あの後

戻ってみるとそこはバス停だった

向こうで1年過ごしたけれど

1日しか経っていなかった

私たちは親に怒られたが

こっそり互いの家に泊まっていたと誤魔化した

美空

おはよ!

クラスメイト

おはよ!

4人で学校にやって来る

そして……

海晴

よっ

あれから1週間

海晴は帰ってきた

1週間居なくなるなんて誤魔化せないのに

ケロッとしている

海晴

なー、

海晴

聞いてよ、あれさ―

今日、また

いつも通りの日常が

また

始まる―

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

4

ユーザー

第3シリーズ「花咲く街を、僕らは共に」プロフィール欄からご覧いただけます。

ユーザー

臨場感が本当にすごくて、完全に入り込んでいました! 恋をした相手にはもう、、って思うと切ないけれど、元に戻って良かったです✨

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