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3日後 花屋

小春

うわぁ...本当にこの内装やめてほしい...

椿

この良さが分からないなんて...まだまだお子ちゃまなのね

小春

関係ねーだろ

椿

そんなことより、ここに来たってことは作戦ができたのかしら?

小春

ああ、一応な

そう言ってアタシは 鳴家から貰った資料を見せた。

椿

これは誰に貰ったのかしら?

小春

レイラだよ(鳴家と手を組んでるのは言えねーからな)

椿

あら?この『緑=歴史博物館・橙=図書館・黄=情報管理センター・赤=天文台』っていうのは何なの?

小春

ああ、それはだな...

アタシは持ってきたファイルを 数ページめくり、色の付いた図 を椿に見せた。

椿

これは?

小春

聚楽市天文台の施設図だ。ちなみに『水=連絡通路・青=バラ園』を表してる

小春

それで資料にも書いてあるが、『バラ園に1人・連絡通路に2人・外周に2人』が配置されるらしい

椿

無那ちゃんはどこに配置されるのかしら?

小春

アイツは安全圏の連絡通路に配置される予定だった

小春

ボディーガードとして天国 希空(あまくに のあ)っていう人殺しをつけてな

小春

だが、それはあくまで無那側の計画だ

小春

レイラ側の計画では建物に入れるのは1人までって決めてあるんだよ

椿

だったらバラ園と連絡通路の担当が入れ替わるのかしら?

小春

それは不確定だから何とも言えねーが...

小春

まあ例え相手が誰であろうと殺さず眠らせるだけだしな

椿

眠らせるって...睡眠薬でも投与する気かしら?

小春

あー...テメェにはまだアタシの武器を言ってなかったな

椿

だってアナタ、研究場所は秘密にしてたもの

小春

小春

アタシの武器は“折り畳み式のジェットパックと催眠弾”だ

椿

あら、空中飛行しながら銃撃戦なんて随分物騒なのね

小春

催眠弾だから当たっても眠るだけだし安全だろ

椿

なるほどねぇ...ところでアナタ達の配置はどうなってるの?

小春

アタシがバラ園、蓬が情報管理センター、レイラが天文台だ

椿

レイラちゃんが天文台担当ってことは外周の2人が向かう感じなの?

小春

いや、その外周担当がレイラと月雲らしいんだ

小春

だから最悪の場合、レイラが月雲を殺す可能性が考えられるんだよ

椿

まあ...それは仕方ないわ、ご愁傷様

小春

おい、そんな言い方ねーだろ

椿

何かしら?元々、これはアナタが2人の人質を解放させるために参加したものでしょう?

椿

そこに“他人”の生死なんて関係ない...そうでしょう?

小春

でも月雲はテメェの知り合いだろ?

椿

知り合い...ああ、そんなこと言ってたわね

椿

あの時は消去法で近くにいた人物を思い浮かべただけよ。そんなに親密な関係じゃないわ

小春

チッ...最低だな...

椿

そうかしら?私はアナタが最低だと思うわ

小春

何だと...?

椿

さっきからアナタの話を聞いている限り催眠弾を使って攻撃する...?

椿

無駄な犠牲は出さないつもりなのかもしれないけれど...

椿

これはそんな生ぬるいものじゃ勝てないのよ

椿

何かを得るためには何かを失わなければいけないの

椿

代償がないなんてそんなの欲張りだわ

小春

...テメェは何言ってんだァ?何かを失う?欲張り?

小春

テメェは遊び半分で参加してるけどな.....アタシは必死なんだよッ‼︎

小春

アタシの気持ちなんて分からねーくせに好き勝手言いやがってよッ‼︎

椿

相変わらず短気なのねぇ...

小春

もういい...最初からテメェに頼もうなんてのが悪かったよ

椿

ということは解散かしら?実行日まであと僅かなのに?

小春

...勝手にしろ

アタシは椿の言葉にカッとなり 力強く入店扉を閉め 花屋を後にした。

椿

あらあら...怒っちゃったわねぇ...

椿

母親は殺しても他人は殺せない...

椿

今更、善人ぶっても仕方ないわ

椿

ま、私には強力な助っ人がいるもの...ね♡

点睛

....

椿

大丈夫よ、だってアナタの“神童”の名は健在だもの♡

点睛

“神童”...

同時刻 透の家 自室

こうすると...いや、ダメだ‼︎

一体どうしたら...

2人を招き入れてから 10日が経過した。

俺は同業者の運び屋から 情報収集し、黒星 無那側の 作戦を知ることができた。

流石は裏社会というものだ。 だが...

問題は小春側の作戦は何なのか...だな

どんなに相手の作戦が 分かったところで、肝心の 小春の動きが分からなければ 話は進まない。

取り敢えず、すぐに対応できるように天文台周辺をタクシーで見回りするか...

廊下

夜笑

...なるほどねぇ

絵鳩 小春の終末論

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