澪
戻らずの塔4F++ 壁の文字が変わっている。
--
人は、誰しも自分の限界というものを感じている。
それを超えたいと思うことが普通だろう。
しかし、この世界では違う。
人の限界を超えるということは、すなわち死を意味するからだ。
しかし、この塔の中にはそんな常識を覆すような奴らがいるらしい。
さっきも言ったように、俺は人の能力の上限など信じていない。
だが、目の前にいるあいつらはどうだ? 見たところまだ若いようだが、俺の想像をはるかに超えた強さを持っている。
こんな若さであれほどの強さを持った者を見たことがない。
一体どうやってあれほどの力を身に着けたのか興味がある。
一度会ってみたいものだ。
++戻らずの塔5F++ 壁に文字が書いてある。
--
我々は、人が到達できる領域を超えていることを知った。
そう、それは人類の進化である。
人は、長い年月を経て、様々なものを発明してきた。
それはとても素晴らしいものだ。
例えば、火を起こす道具だとかな・・・ そしてまた一人、新たな歴史を作るべくして生まれた者がいる。
それがナポレオンだ。
彼は、世界地図を見たとき思ったそうだ。
これは面白い、今の世界を変えられるかもしれないと。
彼の行動は早かった。
すぐさま戦争を仕掛けていった。
相手はもちろんイギリスだった。
戦いは10年間続いた。
その間に多くの血が流れた。
そしてついにイギリスを陥落させるという偉業を成し遂げた。
その後、彼は世界中を旅して回り、様々な文化を学んだ。
そうして得た知識をもとにして、彼なりの改革案を提示した。
しかし、誰も彼の言葉など聞かなかった。
いや聞くことができなかった。
なぜなら、彼には力があったからだ。
彼が一言発すれば、誰もがひれ伏した。
そして誰もが彼を恐れていた。
それが、彼の人生において最大の失敗だったかもしれない。
ある時、彼は一人の女
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人は、誰しも自分の限界というものを感じている。
それを超えたいと思うことが普通だろう。
しかし、この世界では違う。
人の限界を超えるということは、すなわち死を意味するからだ。
しかし、この塔の中にはそんな常識を覆すような奴らがいるらしい。
さっきも言ったように、俺は人の能力の上限など信じていない。
だが、目の前にいるあいつらはどうだ? 見たところまだ若いようだが、俺の想像をはるかに超えた強さを持っている。
こんな若さであれほどの強さを持った者を見たことがない。
一体どうやってあれほどの力を身に着けたのか興味がある。
一度会ってみたいものだ。
++戻らずの塔5F++ 壁に文字が書いてある。
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我々は、人が到達できる領域を超えていることを知った。
そう、それは人類の進化である。
人は、長い年月を経て、様々なものを発明してきた。
それはとても素晴らしいものだ。
例えば、火を起こす道具だとかな・・・ そしてまた一人、新たな歴史を作るべくして生まれた者がいる。
それがナポレオンだ。
彼は、世界地図を見たとき思ったそうだ。
これは面白い、今の世界を変えられるかもしれないと。
彼の行動は早かった。
すぐさま戦争を仕掛けていった。
相手はもちろんイギリスだった。
戦いは10年間続いた。
その間に多くの血が流れた。
そしてついにイギリスを陥落させるという偉業を成し遂げた。
その後、彼は世界中を旅して回り、様々な文化を学んだ。
そうして得た知識をもとにして、彼なりの改革案を提示した。
しかし、誰も彼の言葉など聞かなかった。
いや聞くことができなかった。
なぜなら、彼には力があったからだ。
彼が一言発すれば、誰もがひれ伏した。
そして誰もが彼を恐れていた。
それが、彼の人生において最大の失敗だったかもしれない。
ある時、彼は一人の女
澪
戻らずの塔4F 壁に文字が書いてある。
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それは、古代に存在したとされる神々の物語。
その神話では、世界を創りし創造主ゼウス様とその妻ヘラ様の間に 二人の御子が生まれたとされている。
長男のアテナ様。
次男ポセイドン様。
長女アルテミス様。
三人の子供たちはそれぞれ違った才能を持ち、母なる大地に住まう者のために様々な力を授けていたと言われている。
中でも長男であるアテナ様は、戦いの神として恐れられていた。
ある日のこと、父であるゼウス様に呼び出された三人の御子たち。
なんだろう?と顔を見合わせる中、ゼウス様はある提案をした。
そう、それは・・・・
「お前たちに、それぞれの武器を与えようと思うのだがどうだろうか?」
これを聞いて喜ぶ子供たち。
一人だけを除いては・・・。
次男のポセイドン様だった。
彼は海を支配しており、水を操ることができた。
なので、海の幸が大好きだった彼は、魚を取り尽くし絶滅寸前にまで追いやった。
それでも足りずに、海を荒らしまわった。
その結果、海にすむすべての生物の頂点に立つことができたのだが、それが彼の望んだ変革なのか? 違うだろう。
彼が望んだのは新たな世界への扉を開くことだったはずだ。
そう、新しい世界を創ることこそが真の変革なのだ。
それを邪魔するものは全て排除する。
これは自然の摂理であり、逆らうことなど許されない。
この時代、人類が学ばされたのは「暴君」。
人間の本質は変わらない。
++帰らずの塔4F++ 壁に文字が書いてある。
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それは、ヒトラーという男が独裁政治を行っていた時代。
彼を止めることのできる者はいなかった。
自分の考えが全て正しいと思い込む独裁者にとって、他の意見など聞き入れる必要はなかった。
それどころか耳障り以外の何物でもなかったのだ。
ヒトラーの考えを否定するものは、容赦なく殺された。
彼にはそれだけの力があったからだ。
しかし、その力を間違った方向に使ってしまうことになる。
彼は、ドイツを一つの国としてまとめ上げることができなかったのだ。
なぜなら国民の意見を取り入れることをしなかったからである。
そのため国は分裂してしまった。
そうなると他国の介入を許すことになり、結局は戦争になってしまう。
そして多くの血が流れることになった。
この時代、人類が学んだのは「過ち」。
人間は、いつまで経っても同じ過ちを繰り返す。
++地下1階++
GM:では、最初の戦闘を始めましょう。まずはイニシアチブ
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それは、古代に存在したとされる神々の物語。
その神話では、世界を創りし創造主ゼウス様とその妻ヘラ様の間に 二人の御子が生まれたとされている。
長男のアテナ様。
次男ポセイドン様。
長女アルテミス様。
三人の子供たちはそれぞれ違った才能を持ち、母なる大地に住まう者のために様々な力を授けていたと言われている。
中でも長男であるアテナ様は、戦いの神として恐れられていた。
ある日のこと、父であるゼウス様に呼び出された三人の御子たち。
なんだろう?と顔を見合わせる中、ゼウス様はある提案をした。
そう、それは・・・・
「お前たちに、それぞれの武器を与えようと思うのだがどうだろうか?」
これを聞いて喜ぶ子供たち。
一人だけを除いては・・・。
次男のポセイドン様だった。
彼は海を支配しており、水を操ることができた。
なので、海の幸が大好きだった彼は、魚を取り尽くし絶滅寸前にまで追いやった。
それでも足りずに、海を荒らしまわった。
その結果、海にすむすべての生物の頂点に立つことができたのだが、それが彼の望んだ変革なのか? 違うだろう。
彼が望んだのは新たな世界への扉を開くことだったはずだ。
そう、新しい世界を創ることこそが真の変革なのだ。
それを邪魔するものは全て排除する。
これは自然の摂理であり、逆らうことなど許されない。
この時代、人類が学ばされたのは「暴君」。
人間の本質は変わらない。
++帰らずの塔4F++ 壁に文字が書いてある。
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それは、ヒトラーという男が独裁政治を行っていた時代。
彼を止めることのできる者はいなかった。
自分の考えが全て正しいと思い込む独裁者にとって、他の意見など聞き入れる必要はなかった。
それどころか耳障り以外の何物でもなかったのだ。
ヒトラーの考えを否定するものは、容赦なく殺された。
彼にはそれだけの力があったからだ。
しかし、その力を間違った方向に使ってしまうことになる。
彼は、ドイツを一つの国としてまとめ上げることができなかったのだ。
なぜなら国民の意見を取り入れることをしなかったからである。
そのため国は分裂してしまった。
そうなると他国の介入を許すことになり、結局は戦争になってしまう。
そして多くの血が流れることになった。
この時代、人類が学んだのは「過ち」。
人間は、いつまで経っても同じ過ちを繰り返す。
++地下1階++
GM:では、最初の戦闘を始めましょう。まずはイニシアチブ
澪
戻らずの塔4F 壁の文字が書いてある。
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それは、神の力を手にした男が世界の頂点に立った時代。
誰もが彼を敬い、称えた。
彼は自分のことを王だと思い込んでいた。
彼がいる限り、世の中は不公平だと嘆き苦しむことはない。
だが、それも長くは続かなかった。
ある日のこと、彼の下へ天使が現れた。
「あなたのおかげで、私たちの仕事が増えました。
本来ならば天罰を下すところですが、あなたの今までの功績を考慮し、チャンスを与えましょう。
もし、ここで何も学ばなければあなたは今度こそ本当のクズとなり下がるでしょう。
さあ、行きなさい!」
この言葉と共に、王は天界へと昇っていった。
時代は進み、戦争は武器による戦いではなくなっていた。
これは、銃の代わりに生まれた新たな兵器、「念動力」によるものである。
人々は、これを超能力と呼び恐れおののいていた。
しかし、どんな力にも欠点はある。
これを使うためには、莫大なエネルギーを必要とするのだ。
そのため、使いすぎると寿命が短くなる。
そうして死んでいく者も少なくなかった。
この能力を開発したものは思っただろう。
もっと効率よくエネルギーを作る方法はないのか? ないわけがなかった。
彼は考えた。
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それは、神の力を手にした男が世界の頂点に立った時代。
誰もが彼を敬い、称えた。
彼は自分のことを王だと思い込んでいた。
彼がいる限り、世の中は不公平だと嘆き苦しむことはない。
だが、それも長くは続かなかった。
ある日のこと、彼の下へ天使が現れた。
「あなたのおかげで、私たちの仕事が増えました。
本来ならば天罰を下すところですが、あなたの今までの功績を考慮し、チャンスを与えましょう。
もし、ここで何も学ばなければあなたは今度こそ本当のクズとなり下がるでしょう。
さあ、行きなさい!」
この言葉と共に、王は天界へと昇っていった。
時代は進み、戦争は武器による戦いではなくなっていた。
これは、銃の代わりに生まれた新たな兵器、「念動力」によるものである。
人々は、これを超能力と呼び恐れおののいていた。
しかし、どんな力にも欠点はある。
これを使うためには、莫大なエネルギーを必要とするのだ。
そのため、使いすぎると寿命が短くなる。
そうして死んでいく者も少なくなかった。
この能力を開発したものは思っただろう。
もっと効率よくエネルギーを作る方法はないのか? ないわけがなかった。
彼は考えた。
澪
戻らずの塔4F++ 壁に文字が書いてある。
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それは、ローマ帝国の支配した時代。
この時代の支配者をカエサルと言った。
彼は市民の反乱を恐れていた。
そこで考えた。
支配する上で最も効率がよい方法は何か? 答えは簡単だった。
民をまとめ上げる者が必要になったのだ。
そのために考えられたものは独裁政治というもの。
権力を握るものが絶対的な力をもって全ての決定権を持つ方法。
この方法で多くの国が栄えた。
そして、この国の王が決めたことは絶対となった。
王は誰よりも強かったからだ。
しかし、ローマが誇る最強軍団の長はこの王を恐れた。
王のやり方に疑問を感じていた。
王は新しい英雄を求めていた。
そんなことを求めるくらいなら、自分の行いを改めるべきなのに。
王が求めていたものは、ただ一つ。
革命を起こすほどのカリスマ性を持つ人間だった。
王は言った、「お前が私の思うような者ならば、世界の半分をくれてやるぞ!」
英雄は答えた、「いいでしょう、私が王になってやりましょう!!」
これが二人の出会いであった。
こうして英雄は王になるべくしてなったのである。
この時代を変革するべく人々は立ち上がった。
彼らは自らを英雄と称し、民衆を導くための旗印とした。
そして自らの正義のために戦い続けた。
その結果として、彼らは何を得たのか? それは
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それは、ローマ帝国の支配した時代。
この時代の支配者をカエサルと言った。
彼は市民の反乱を恐れていた。
そこで考えた。
支配する上で最も効率がよい方法は何か? 答えは簡単だった。
民をまとめ上げる者が必要になったのだ。
そのために考えられたものは独裁政治というもの。
権力を握るものが絶対的な力をもって全ての決定権を持つ方法。
この方法で多くの国が栄えた。
そして、この国の王が決めたことは絶対となった。
王は誰よりも強かったからだ。
しかし、ローマが誇る最強軍団の長はこの王を恐れた。
王のやり方に疑問を感じていた。
王は新しい英雄を求めていた。
そんなことを求めるくらいなら、自分の行いを改めるべきなのに。
王が求めていたものは、ただ一つ。
革命を起こすほどのカリスマ性を持つ人間だった。
王は言った、「お前が私の思うような者ならば、世界の半分をくれてやるぞ!」
英雄は答えた、「いいでしょう、私が王になってやりましょう!!」
これが二人の出会いであった。
こうして英雄は王になるべくしてなったのである。
この時代を変革するべく人々は立ち上がった。
彼らは自らを英雄と称し、民衆を導くための旗印とした。
そして自らの正義のために戦い続けた。
その結果として、彼らは何を得たのか? それは
澪
戻らずの塔4F 壁の文字が書いてある。
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それは、世界大戦があった時代。
誰もが平和を望んでいながら、戦争をしていた時代。
人々は自分の欲望を満たすためだけに戦い続けた。
この時代、誰も本当の意味での平和など望んでいなかったのかもしれない。
そんな時代に、一人の男が立ち上がった。
彼は、誰よりも早く戦争の無意味さを悟った。
この戦争は資源を奪い合うためのものだ。
ならば奪わなければいいではないか。
そう考えた男は、新たな国を作ることにした。彼の名はイギリス帝国。
彼に従い、多くの国民が集まり国は完成した。
しかし、彼は満足しなかった。
まだ足りないと思ったのだ。
そこで、さらに大きな国を作ることにした。
それがアメリカ帝国。
これが上手くいけば、世界は私のものだと考えたのだ。
ところがどっこい、うまくいくわけがなかった。
彼が作るはずだった国は、いつの間にか別の男が作り始めていたのだ。
ロシア皇帝アレクサンドル二世。
新しい国が出来たことを知った、フランス国王ルイ十六世は激怒した。
当然であろう。
自分の庭先に勝手に入ってきた犬がいるようなものなのだから。
こうして二つの大国の間で戦争が始まった。
この時代の人類が学んだことは、「裏切り」。
人間はここまで残酷になれるのか? この戦争は多くの血を流したが、結局はアメリカが勝利した。
勝者となった国の王は言った。
「こんなにも簡単に事が運ぶとは思わなかったぞ!」
しかしこの発言はすぐに撤回された。
なぜならロシアの皇帝は生きていたからだ。
しかも瀕死の重傷を負って・・・ この時のロシア皇帝の言葉は今でも語り継がれている。
「あぁ~あ、まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったぜぇ~。
まぁいいさ、お前らが勝ったんだしよぉ。
俺様も楽しかったしぃ。
ただよぉ、最後に一つ
--
それは、世界大戦があった時代。
誰もが平和を望んでいながら、戦争をしていた時代。
人々は自分の欲望を満たすためだけに戦い続けた。
この時代、誰も本当の意味での平和など望んでいなかったのかもしれない。
そんな時代に、一人の男が立ち上がった。
彼は、誰よりも早く戦争の無意味さを悟った。
この戦争は資源を奪い合うためのものだ。
ならば奪わなければいいではないか。
そう考えた男は、新たな国を作ることにした。彼の名はイギリス帝国。
彼に従い、多くの国民が集まり国は完成した。
しかし、彼は満足しなかった。
まだ足りないと思ったのだ。
そこで、さらに大きな国を作ることにした。
それがアメリカ帝国。
これが上手くいけば、世界は私のものだと考えたのだ。
ところがどっこい、うまくいくわけがなかった。
彼が作るはずだった国は、いつの間にか別の男が作り始めていたのだ。
ロシア皇帝アレクサンドル二世。
新しい国が出来たことを知った、フランス国王ルイ十六世は激怒した。
当然であろう。
自分の庭先に勝手に入ってきた犬がいるようなものなのだから。
こうして二つの大国の間で戦争が始まった。
この時代の人類が学んだことは、「裏切り」。
人間はここまで残酷になれるのか? この戦争は多くの血を流したが、結局はアメリカが勝利した。
勝者となった国の王は言った。
「こんなにも簡単に事が運ぶとは思わなかったぞ!」
しかしこの発言はすぐに撤回された。
なぜならロシアの皇帝は生きていたからだ。
しかも瀕死の重傷を負って・・・ この時のロシア皇帝の言葉は今でも語り継がれている。
「あぁ~あ、まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったぜぇ~。
まぁいいさ、お前らが勝ったんだしよぉ。
俺様も楽しかったしぃ。
ただよぉ、最後に一つ