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横原悠毅
横原 母
俺は、
悠毅と呼ばれるのが嫌いだ
基俊介
そう聞かせた時に
横原悠毅
下の名前を言いたくなかった
どうせばれるけど
自分で口にするのが怖かった
普通に話せるようになった今でも
松井奏
横原悠毅
下の名前を言えることは出来なかった
別に嫌いではない
“ゆうき”
なんてありふれた至って普通の名前だ
じゃあ何故言うのか嫌いなのか
怖いのか
理由は今思うと小さなことかもしれない
遡ること
8年前
小学2年生 4月
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
あれがある前はごく普通の男の子だった
変わったのは自己紹介の時間が終わった後だった
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その日の帰り道
俺は一人で帰っていた
友達はいたけどこの道を通るのは少なかったからだ
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横原悠毅 幼少期
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いじめのきっかけはこれ
いじめの主犯格の下の名前がゆうきだったからだ
横原悠毅 幼少期
あの頃の俺はとにかくよく分からなかった
いじめの的になるとは
この頃学校では“いじめ”が流行っていた
小さなじゃれ合いが大きくなり
大人の目を盗んでエスカレートしていったのだろう
多分、相手は誰でも良かったんだろう
“いじめ”をしてみたかったんだろう
俺も初めは言葉で暴言を言われるだけだった
でもどんどんエスカレートしていった
横原悠毅 幼少期
いつしか、上靴を隠されるのが当たり前になっていた
俺の学校生活は上靴を探すところから始まった
横原悠毅 幼少期
ノートに落書きがされてあった
内容はほとんどがありきたりで具体的なこはなかった
「うざい」「くさい」「きもい」
そんなことだった
ノートが使えなくて
先生に怒られる毎日だった
横原悠毅 幼少期
先生
先生
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
もう1週間が経つ頃には
謝ることしかできなくなった
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いつもどこかで笑われている気がした
でも、
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1年生からの友達は
いつも教科書を見せてくれた
横原悠毅 幼少期
それが唯一の救いで
なんとか学校に来ることができた
横原悠毅 幼少期
1ヶ月が経った5月
横原 母
横原 母
横原悠毅 幼少期
学校では居心地が悪いし
家も居心地が悪くなった
もう、逃げるところなくなったんだと
絶望した
横原悠毅 幼少期
家でも、謝ることしかできなくなった
横原 母
横原悠毅 幼少期
この日は
ランドセルを引っ張られて
泥を投げられた日だった
横原 母
横原悠毅 幼少期
もうなにもかも怖かった
でも、
横原悠毅 幼少期
次の日から一切そういうことはなくなった
飽きたのかな、とその時は思っていたが
きっと母親が学校に連絡したのだろう
感謝をしたいところだがそれはかえって逆効果だったと思う
外が寒くて
11月終わり頃だろう
学校から帰っていたところ
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この日
またいじめが始まった日だ
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横原悠毅 幼少期
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横原悠毅 幼少期
一瞬信じたのかな、俺は
すぐ裏切られたけど
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横原悠毅 幼少期
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1度してしまったことは
どうせその快感に気づいてしまったら
何度も繰り返すんだ
少しでも信じた自分が馬鹿だった
もう誰も信じない
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水を被された瞬間
もうどうでもよくなった
横原悠毅 幼少期
身体中に水が染みて
感情なんか自分がなんなのか
分からなくなっていった
でも、
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出逢えたから
影山くんに
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
夏休み1週間前
やりたいことで溢れていた
横原、夏祭りとか嫌いかな、?
横原悠毅
どこか遠いところを見て言った
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
え、それは俺がいるから?
いやそうと言ってくれ!
まあ、高校で初だからだろうけど!
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
え、期待しちゃうよ横原
横原悠毅
横原悠毅
これは誘っていいよな?
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
2人でとさりげなく言ったけど、、
横原悠毅
影山拓也
やばい!!まじか
初めて好きな人と2人で行けれる!
影山拓也
横原悠毅
夏休み、早く来てくれ!!