咲良
咲良
咲良
咲良
咲良
思えば、あの時から、 私はひとりぼっちでした。 終一くんが救い出して くれるまでは…
終一くんと出会ってなかったら 今此処に私は いなかったでしょう。
仲間や友達ができることも なかったでしょう。
赤松楓(内通者)
私はこちら側でした…
私の過去… 今となっては思い出したくも ないですが…
内松楓(幼少期)
内松の母親
私の家ではこれが普通だった。
私の母だった者は 所謂表向きは教育ママ。 しかし実態は唯の、 DVの加害者。
内松の母親
好きだった人にフラレタじゃない!!
内松楓(幼少期)
内松の母親
成績や運動の成績も 良くなければ、 殴る蹴るは当たり前。
そうでなくても殴る蹴る。 私はそんな幼少期を すごしていました。
内松楓(中学生時代)
内松の母親
内松の母親
上手くいかなかったわ…!!!
内松楓(中学生時代)
内松の母親
(内松の中学生時代を蹴る)
内松楓(中学生時代)
内松の母親
養ってあげてるんだから感謝しなさいよ!!!
内松の母親
イライラするわ!!!
内松の母親
内松の母親
内松楓(中学生時代)
うん。分かった…
内松楓(中学生時代)
もう、この人といるのは嫌だ。 殴ったり蹴られたりするのは もう嫌だ。たくさんだ。
内松楓(中学生時代)
内松の母親
内松楓(中学生時代)
苦しまずに過ごせるね…?
アイツは私を殺すつもりで 成績を上げさせたのは 分かっていた。 だから、今度は私が 思い知らせてやる番だ。
内松楓(中学生時代)
内松の母親
私は素早く縄でアイツを 縛り上げた。
内松楓(中学生時代)
死にたくないでしょう?
内松楓(中学生時代)
内松の母親
私は手袋をして包丁を握り、 あいつの首に突き立てた。
内松楓(中学生時代)
この先のこと
内松の母親
内松楓(中学生時代)
私は母親だったアイツを ころした。
内松楓(中学生時代)
わざと家を荒らして…
お風呂に入ろう…
咲良
内松楓(中学生時代)
だれもみてないはず。
凶器の包丁は とある場所に隠した。
内松楓(中学生時代)
そのまま、玄関に回る。
それから程なくしてアイツの 死体が見つかった。
アイツの葬儀で 親戚は私に同情していたけど、誰も私を引き取ってなど くれなかった。
それから… アイツの事件から 2ヶ月たった頃だった。 近くの公園で、 アイツの友達が 首を吊って死んだらしい。
内松楓(中学生時代)
その時私は思いついてしまった。
警官
交代の時間です。
警官
現場は任せた。
警官
私はそこら辺で休憩していた 警官を絞殺し、制服を頂戴して 変装をして証拠の 捏造を始めた。
まずは、首吊りの人の筆を筆跡真似て、友人を殺してしまった罪の意識から 自殺したと遺書をかいた。
そして、包丁の柄に首を吊っている人の指紋をつける。
それらの証拠を 今見つけたように 報告する。
するとたちまち、 『2か月前の主婦殺害事件は主婦の知人で自殺』という 情報後拡がっていった。
モブ男
暇ならお兄さん達と遊ぼうよ…?
内松楓(中学生時代)
モブ男
気持ち悪い。 絶対、変態なことしてくるに 違いない。
モブ男
内松楓(中学生時代)
肩を掴まれた瞬間、 過去にアイツに されてきたことが フラッシュバックする。
内松楓(中学生時代)
モブ男
内松楓(中学生時代)
ふと思い出す。 この世界は同情してくれる 人はいても 誰も手を指しのべて くれやしない。
内松楓(中学生時代)
逃げたいのに身体がこわばり 動けない。 過去の記憶もあり、わたしはもうダメだと思ってしまった。
しかし、急に静かになって 目を開けると…
黒幕原終一
怖かったね…
黒幕原終一
安心していいよ。
優しく話しかけてくれた私と ほとんど変わらない 年齢のその男の子は… …私に 手を差し伸べてくれていた。 その子の足元にはさっきの男の人達が倒れていた。
内松楓(中学生時代)
黒幕原終一
気をつけて。
早く帰らなきゃ…また
さっきみたいなことになるよ?
内松楓(中学生時代)
黒幕原終一
僕で良かったら送っていくけど…
内松楓(中学生時代)
黒幕原終一
内松楓(中学生時代)
黒幕原終一
ごめんね、そうとは知らずに…
黒幕原終一
こんな時間に女の子一人にして放ってなんて置けないし。
内松楓(中学生時代)
黒幕原終一
黒幕原終一
私は少し悩んだあと ありのままを話した。
内松楓(中学生時代)
罪を犯したから…
黒幕原終一
黒幕原終一
内松楓(中学生時代)
黒幕原終一
気持ち悪くなんてない。
赤くて透き通ってて…
まるでルビーの宝石みたいだなって。
まぁ…本物のルビーなんて見た事ないけど。
あはは…
咲良