コロナを軽視するな！

私の仕事は清掃業｡

９階建てのビルで働いてます｡

第1ビルと第2ビルの2棟を､清掃員6人で分担して､午前と午後とわかれて清掃作業しています｡

令和2年2月の半ば頃から､新型コロナウイルスのニュースが流れ始めた頃｡

ニュースでは､中国の武漢の市場で感染者が出たとか｡

コウモリが感染源とか｡

フェイク的なニュースも流れ始めて・・・｡

日本に住む私達には､関係の無い事だと思っていた｡

2月過ぎになると､中国の春節で､中国人の旅行者がうじゃうじゃ来てる｡

新型コロナウイルスの猛威を､甘く見ていたのかもしれない｡

そんな中､職場では新型コロナウイルスに対しての考えについて､他の人達との温度差があることに気付いた｡

今日は､月一のフル勤務日で､休憩中､私(大田)は､喫煙所がある屋上に来ていた｡

500mlのスプレー容器を準備｡

スプレー容器がない時は､500mlの空のペットボトルを用意｡

500mlの空容器に､キャップ一杯の塩素系のハイターの原液を入れて 残りは水を入れる｡

それを､ダスターに染み込ませて､消毒したい場所を拭く｡

ハイターで作った消毒液は､あまり長く持たないから､1週間程度で新しく作り変える｡

この消毒液は､ノロウイルスとかに効果を得る液なんだけど､新型コロナウイルスにも効くと思います｡

何もしないよりマシです｡

特に､エレベーターのボタンやその周りのステンレス部分に付着した新型コロナウイルスの菌は､3日間は威力を発揮するから､毎日の清掃時に消毒する｡

ー数分前ー

ーAM11:00ー

ー清掃員､休憩室内ー

徳永は､清掃員休憩室を出て､屋上へ向かった｡

徳光は､清掃員休憩室での話を､大田に説明した｡

徳光と大田は､清掃員休憩室へと向かった｡

休憩室に､徳光と大田が戻ってきた｡

4人は午前勤務のためか､既に帰っていた｡

そして､お昼を食べて､大田と徳光は､午後勤務を開始した｡

仕事を終えた大田は､部長に電話した｡

大田は､徳光から聞いた話を部長に全て話した｡

大田は､部長との電話を終えた｡

大田と徳光は､休憩室を出てそれぞれ帰宅した｡

ー翌日ー

ー午前中11時ー

部長が､清掃員休憩室を訪ねてきた｡

田辺､岩本､植村､平井の4人は､大田と徳光の顔を見る｡

部長は､そのまま休憩室を出て行った｡

しかし､誰一人として口を開く者はいなかった｡

田辺は､清掃員休憩室を出て行った｡

そして､岩本､植村､平田の3人は､大田と徳光に謝った｡

この現場で1番勤務歴が長い田辺に､逆らえなかったというのだ｡

ここの現場のように､作業を午前と午後を分けた時に､必ず出てくる問題｡

やったのやらなかったの｡

午前勤務の人と､午後勤務の人とのいざこざは､今に始まったことでは無い｡

そして田辺は､会社をクビになった｡

そして､別の現場で働いていた本田という清掃員を､復職という形で採用した｡

新型コロナウイルスを軽視した田辺｡

自分は感染していないから､消毒作業はしなくてもいい｡

でも､消毒作業をしていないという事実を誤魔化した結果がクビ・・・｡

当然といえば当然で､身から出た錆｡

勤務歴が長いからという理由で､他の清掃員を味方につけたはずが､身を滅ぼす結果となった｡

こうやって清掃員は日々､新型コロナウイルスの恐怖と戦いながら､清掃作業と消毒作業をしています｡