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それは突然のことだった
彼がいなくなったんだ
いや…彼なんて存在が消えていた
メンバーは誰も舘様の名前さえ 発さなかった
まるで元から居なかったのように
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俺はSNSを開く
最近、有名地下アイドルである舘様が ファンとの繋がりで騒がれていた
舘様の知名度もあったせいか かなりの炎上になった
俺はもちろんショックを受けたが 彼がそんなことをするはずがないと ほぼほぼ信じていなかった
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俺はその場で蹲る
あの笑顔は あの声は 手を振ってくれた日々は
もう……戻ってこないの……
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見上げると佐久間がいた
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この溢れ出る感情は”悲しい”か?
それとも”苦しい”か?
彼に溺れてしまった以上 会えなくなってしまうことが
俺には耐えられない
耐えれるものかッ…!!
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佐久間と一緒に欲しいものを
俺が愛してやまない彼を
捕まえようよ
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これが俺らの始まりでもあり
彼たちを本気で捕まえるための スタートを切った
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興奮が止まらなかった
まさか…何度も願ったことが こんな偶然で捕まえられるなんて
携帯を打つ手が震える
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だが有頂天になってはいけない
こっからだ
どうやって堕とすか…… それを考えねぇと
高鳴る心臓を巡る血を ゆっくり落ち着かせる
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内容を翔太に送る
これから慎重に動いていかないと…
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俺の顔おかしくないかな
俺の動き変じゃないかな
オフの阿部ちゃん…好きすぎて…
にやける顔が見えないよう必死に隠す
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思い切って言ってみるか
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それは一瞬の出来事だった
俺の携帯に阿部ちゃんの連絡先がある
今とんでもない顔してんだろうな…
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ab
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俺はリビングへと向かう
すると────
ガシッ
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ab
まさか覚えてくれてる?
ab
掴んでくれてた手が離れる
ab
sk
俺は掴んでくれた場所を摩る
少しでも彼に触れられる事が幸せだった
奥底から溢れそうになる欲を抑える
もう少し我慢するんだ佐久間
本当に欲しいものは 宝石のように扱わないと
俺は彼を愛おしく見つめ続けていた
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
ないとん
コメント
1件
わあ、第6話、すごく重くて濃い回でしたね…。翔太が舘様の消失に絶望する冒頭から、佐久間が自分の目的のために手を組む取引、そして何よりラストの佐久間の本心パートがゾクゾクしました。「宝石のように扱わないと」って台詞、彼の執着と自制が滲んでいて大好きです。連載お待たせしても全然 OK です、じっくり仕上げてくださいね!