校舎内を歩き回ったシラはやっと一年生(いけにえ)を発見した。
生意気にも隣に女をはべらせている。
写真と見比べて本人だと確信する。
裏返すと名前が書いてあった。
シラ
シラ
シラ
シラはキュキュッとペンで写真のウツにヒゲを描いて、ウツのもとへ向かった。
シラ
ウツ
振り向いたウツはハッと息を飲む。
氷の美少女
隣に女がいるにも関わらずウツはシラに目を奪われた。
ウツの隣にいる女
隣にいる女は自分以外の女に見とれているウツに眉をひそめる。
シラは冷え始めた空気にほくそ笑みながら、
シラ
シラ
ウツ
ウツ
シラ
シラ
ウツ
ウツの隣にいる女
ウツの隣にいる女の形相(ぎょうそう)がものすごいことになっていく。
般若(はんにゃ)の面が見え隠れした。
ウツ
ウツ
ウツの隣にいる女
ウツ
ケイシーと呼ばれた女はグーで力いっぱいウツの頬を打ち、
ウツの隣にいる女
と足音荒(あら)く去っていった。
シラ
シラは喉(のど)の奥でクツクツと笑う。
女がジャマだったので一芝居(ひとしばい)打っただけなのだが、
シラ
ウツ
頬を真っ赤に腫らしたウツが怒鳴る。
しかしシラはウツの怒りをものともせずガッとウツの手首を拘束(こうそく)した。
シラ
ウツ
シラ
シラ
ウツ
ウツ
退団する件をシャオロンに丸投げしたのがいけなかった。
しかしそんな事情など知らないシラはウツの手を引く。
シラ
シラ
ウツ
シラ
シラ
ウツ
シラはなにも言わず悪意しかない笑みをウツに見せた。
ウツは戦慄(せんりつ)しシラにつかまれた腕を振り回す。
ウツ
ウツ
しかし力はウツよりシラの方が強いようで。
わめきながら抵抗するウツをズルズル引きずってシラは魔術開発師団へ向かった。
シラ
シラ
シラ
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