綾辻
綾辻
黒岩
昼休み。授業が一段落し食事にありつける時間だというのに黒岩四郎は空き教室にいた
緑髪の謎の美少女、綾辻詩織に呼び出されたためである
黒岩
綾辻
17歳と言われればそうなのだと思うが、整った顔立ちや170cmはあるであろうスタイルの良さによって、20代後半と言われても信じてしまうだろう
あと、古臭い喋り方が気になる
黒岩
黒岩
綾辻
綾辻
黒岩
黒岩
綾辻
綾辻
綾辻
綾辻
黒岩
突拍子もない話ではあったが、綾辻の話には妙な説得力があった
それに、先程木に登って話しかけてきた綾辻が注意されずに僕が先生に注意されたことを不思議に思っているところだった
ガサッ
窓辺で音がしたかと思うと、小さな影が綾辻の肩に乗る
黒岩
綾辻
綾辻
綾辻
黒岩
ドガという名のカメレオンは綾辻に舌を伸ばし小さな紙を手渡し?た
綾辻
綾辻
綾辻
黒岩
綾辻
綾辻
黒岩
綾辻
齋藤あかりは友達2人と談笑しながらシューズの手入れしていた
職員室に戻って行った顧問はあかりに電気を消してから体育館を出るようにと言っていた
いつも無駄話をしてなかなか帰らないあかり達のことを知ってのことだ
その日もあかり達は体育館に残る最後の3人になっていた
中野
齋藤
齋藤
川内
川内
齋藤
齋藤
中野
体育館の扉に向かい、電気を消す
扉を閉め、体育館を出ようとした時だった
とんっ
....ボールの跳ねる音が聞こえた
3人が音の方を振り返ると、どうやら体育倉庫にしまってあるボールがバランスを崩して床に落ちたようである
無視して帰ろうとすると再び
とんっ
ボールの跳ねる音がする
3人は顔を見合わせ再び電気をつける
音は止み、体育倉庫内からボールの転がるてんてんてんという軽い音が聞こえる
中野
齋藤
川内
体育館は帰り道の横に面しており、門を出た後に横を通ることになる
体育館の横を通り過ぎた時、体育倉庫の窓を見ると、閉まっているはずの黒のカーテンが少しめくれていた
そこから黒い人影がこちらを覗いていることに齋藤あかりは気が付かない振りをした
黒岩が教室に戻った時、数名の女子と男子のグループがはしゃいでおり、盛り上がっていた
話題は、昨夜齋藤あかりがインスタのストーリーに載せていた、体育館での不思議な体験についてだろう
齋藤
武田
道夫
川内
東口
武田
剣道部の東口が思い出したように話し出す
東口
東口
中野
川内
齋藤
川内
川内
道夫
武田
他にも変な体験をした人が現れたというのだからさらに話が盛り上がる
齋藤
突如黒岩に話が振られる
遅めの昼食を取りながら黒岩はその話を注意深く聞いていた
そして綾辻に言われた『 学校わらし』についてネットで調べていたところだった。
黒岩は調べたばかりのネットの情報をもとに推論を述べる
黒岩
齋藤
武田
黒岩
黒岩
黒岩
中野
道夫
黒岩
川内
黒岩
東口
東口
齋藤
黒岩
黒岩
齋藤
中野
黒岩
川内
川内
武田
武田
齋藤
齋藤
齋藤
中野
道夫
道夫
東口
黒岩
綾辻に教えてもらった学校わらしという怪異が今回の話にピッタリだっただけだが、黒岩は黙っていることにした
齋藤を含む女子たちは早速インスタを更新し、『我が桜ヶ丘学園七不思議、体育館の幽霊に新事実発覚!』『正体は学校わらし!』『出会えたらラッキー』 などの文章とともに、不思議な体験をした人達にマイクを向けるような仕草をしつつ話をきくインタビューの真似事のような動画をあげていた
最後には先生ものってくる始末でクラスは大盛り上がりだった
ちなみに七不思議って言ってるけど残りは何?と尋ねたところ
齋藤
との事だった
適当である
▫️月▫️日
思えばこの日が全ての始まりだった。綾辻との出会いはまさに運命だった。この出会いがなければさらに多くの犠牲者が出ていたに違いない。
その事はよくわかっているが、それでも私は彼女にもう一度あって話がしたい。ただ、それだけなのだ。
現実がいかに不安定でどれほどいい加減なものなのかを私はこの時知らずにいたのである。
しかし、だからといって軽いノリで使った言葉ひとつでここまで因果が巡るものなのか 本当にいい加減なものだ。
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