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小野 琴里

良い話だね

映沢 翔琉

良かったな。

鈴実 詩菜

何が!!

鈴実 詩菜

確かに二年前の出会いの話は自分で話してても素敵っとか思ったけどね!?

鈴実 詩菜

でもこの前の告白の返事はまだなんだよ!?

鈴実 詩菜

はぁぁー…

鈴実 詩菜

やっぱり私は先生の恋愛対象に入らなかったのかな……っ!

小野 琴里

まだフラれたわけでもないのに……

鈴実 詩菜

鈴実 詩菜

確かに!その通り!!

映沢 翔琉

テンションの上がり下がりが激しいな…

小野 琴里

はは、確かにー

やっぱり、私は先生が大好きなんだから諦めてなるものか!

ぜ~~ったい先生との恋を実らせるんだから!

賢を奪う為、琴里に酷い事をした舞

その後舞がどうなったのか、お話しを作りました。どうぞ。

私が琴里先輩をいじめてからというもの、当たり前だけど友達は減少した。

教室では孤立してることが多くなり廊下を歩くだけでもひそひそ囁かれる

でも

岩槻 弦

美並さん、また明日

美並 舞

う、うん。また明日。

学年は同じだけど、クラスは違うから話す機会も部活くらいしか無い。

でも会うと必ず挨拶してくる弦君

美並 舞

…変なの。

歩いて行く彼の後ろ姿を見つめながら私はそう呟いた。

そんなある日。

私は今日も一人で下校。

玄関で靴に履き替えていると

3年生女子

ねえ

美並 舞

…私ですか?

3年生女子

アンタ以外誰がいんのよ。

美並 舞

……

…あー……これは

3年生女子

ちょっと来てくれない?

今までの経験上、私がどうなるのかなんとなく分かった

美並 舞

……はい。

3年生女子

アンタ、私の彼氏狙ってるとか聞いたんだけど……

3年生女子

本当?

美並 舞

(…は?)

意味が分からなかった。この先輩とは初対面。当然、この人の彼氏なんて知らない。

美並 舞

そんなわけ無いじゃないですか。

美並 舞

そもそも私、先輩の彼氏とか顔も名前も知らないんですけど

平然を装っているが本当は手に汗握るほど緊張している。

3年生女子

生意気な口きいてんじゃないわよ!!嘘つき!

ドン!!

美並 舞

っ!!

3年生女子

私の親友もあんたの被害に遭ったって。そう言ってるの。

美並 舞

証拠はっ……あるんですか……

3年生女子

少し前に一年の男子を自分のものにするために嘘泣きしたんですって?

3年生女子

キモいしウザい!

3年生女子

それが証拠みたいなもんでしょ!

ガンっ!!

そこで視界が真っ暗になった

美並 舞

……ん…?

美並 舞

ここは、どこ…

暗い。もう夕方なのかな。

窓から少しだけ光が差し込んでいた。見えたのは跳び箱。

分かった。

ここは──────

放課後、誰もいない教室。

そこで吹奏楽部は練習をしていた。

小野 琴里

お疲れ~岩槻君

岩槻 弦

あざっす。

小野 琴里

1階から5階までコントラバス持って来るのはいくら男子でも疲れるでしょ。

岩槻 弦

はい、きついっすね……

小野 琴里

汗だくだよ?今日暑いもんね

小野 琴里

エレベーター、使えば良かったのに

岩槻 弦

え!あれ使って良いんすか!

小野 琴里

1年生も乗ってOKなんだよ。これからもっと暑くなるから使った方がいいよー

小野 琴里

じゃ、始めよっか。

岩槻 弦

はい!……あれ、ちょっと待ってください。

小野 琴里

ん?

岩槻 弦

美並さんは?

小野 琴里

あ、今日は帰ったの。用事があるとかで。

岩槻 弦

…そうですか

部活も終わり、玄関から外へ出る

岩槻 弦

暗。

もう日は沈みかけている。

すると先輩らしき人達も出てきた。

俺の事はガン無視で、目の前を通りすぎていった

が、 その時に聞こえてしまったんだ

3年生女子

あれだったらしばらく起きないわね。

3年生女子

そうよ。あの倉庫の中で今頃しくしく泣いてるわ(笑)

3年生女子

誰も助けに来てくれない~ってねw

…誰がいるのかなんて知らない。

でも、そんなことを聞いたからには行くしかない。

俺はUターンして体育館へ向かった。

暗い。怖い。

こんなの嫌だ。誰でも良いから助けて。

こんなこと思ったって今の私に救いの手を差し伸べてくれる人はいない。

分かりきってるはずなのに

涙が出てくるのは何故だろう

美並 舞

ひっく……

ドンドン!

美並 舞

!!?

美並 舞

(何、今の?)

美並 舞

(扉を叩く音…?)

美並 舞

(誰か、来てくれたのかな…)

声を出すのが怖くて黙っていると

岩槻 弦

誰か!誰かいますか!

美並 舞

!(この声…)

でも、どうしよう。

美並 舞

(どうして、分かったの…?)

岩槻 弦

…いないっぽいな。

彼の足音が遠くなっていく…!

美並 舞

待って!

岩槻 弦

美並 舞

美並舞です!助けて!!

岩槻 弦

美並さん!?

岩槻 弦

…分かった!すぐに鍵を職員室から持ってくる!

美並 舞

だっだめ!

岩槻 弦

え?

また一人になるのは嫌。 置いていかないで!

美並 舞

怖いの……行かないでよ…

岩槻 弦

……大丈夫。すぐに戻ってくるから。

その優しい声で私の心は何故か落ち着いた。

美並 舞

……う、うん

ガチャ、ガラガラガラ…

私は体育館の倉庫に閉じ込められていたのだ。

倉庫の外は驚くほど明るくて。

目の前にいたのは

岩槻 弦

良かった。怪我はない?

美並 舞

…うん、大丈夫。ありがと。助かった。

岩槻 弦

どうしてそんな落ち着いてられるんだよ。

美並 舞

分かってたことだから。いつかこうなるんだろうなって

美並 舞

全部自分のせい。自業自得でしょ、こんなの

岩槻 弦

……

美並 舞

ほら、何も言えない。

美並 舞

…私がどんな人間なのか知ってるでしょ。ボソ

岩槻 弦

え……

美並 舞

でも驚いたな。

岩槻 弦

何が?

美並 舞

私を助けてくれる人なんていないと思ってたから。

岩槻 弦

……どうして、そう思うわけ?

美並 舞

私は最低な人なんだよ?

美並 舞

岩槻君の好きな人を傷つけて。

美並 舞

なのに君も琴里先輩も私に話しかけるし。

美並 舞

ほんっと変わってるよ。皆

岩槻 弦

そうかな?普通だと思うけど。俺も

岩槻 弦

美並さんも。

美並 舞

…私も?

岩槻 弦

さっきみたいに寂しがり屋で、怖がりで泣き虫な美並さん、俺初めて見たんだけどさ

美並 舞

っ…別にそこまでじゃないし

岩槻 弦

さっきのは素っぽかったじゃん?今もそう。出会ったときと口調が全然違う。

岩槻 弦

美並さんは美並さんらしく、いればそれで良いんじゃないかな

美並 舞

(自分らしく…)

岩槻 弦

……あ。

岩槻 弦

もうこんな時間だし、家まで送るよ。

美並 舞

えっ、そんなの良い

美並 舞

一人で帰れるし

岩槻 弦

夜道を女性が一人で歩くのは危険だよ。途中まででもついていく。

岩槻 弦

今日の事もあったし。心配だからさ

美並 舞

っ……(どうしてそんな優しく出来るの…?)

一緒に並んで歩いていると、胸の鼓動が早くなるのは何故か。

この時私はまだ気づいていなかった

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