恋を奏でる。

半年後─────

私、小野琴里は卒業を迎えた。

無事、希望校に合格した私。

嬉しいけどやっぱりここを離れるのは少し、いや凄ーく寂しい。

実はもう一つ悲しい別れがある。

私の彼氏、映沢翔琉君とは別の高校になってしまうのだ。

そうなってもまた会えるけど、この学校で会うのは今日が最後になる。彼の制服姿とか部活してる時の姿はもう見れないんだ。

私は探すことにした。

私達の言う“あの場所”って言うのは…

音楽室の隣。吹奏楽部の練習室。

と、私は近くの椅子に腰かけた。

彼は自信満々にそう言って演奏を始めた。

とても音色が美しくて。 とても素敵なリズムで。

まるで、青空の下にいるような。

でも、一番は

優しく微笑みかけてくれる彼に 私は見惚れた。

私はその美しい演奏に何も言えず、ただただ、拍手を送った。

ちなみに翔琉が弾いた曲は

「大切な君へ恋を奏でる」

次回で最終話です！

今回の第9話は短くなってしまい、すいません😣💦⤵️

♥️50で最終話を出そうかなと考えています。ワガママかもしれませんがよろしくお願いします。

次回をお楽しみに！