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4 - 照っ...、

♥

143

2023年07月05日

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わたなべ

おまっ...それどういう事だよ、

さくま

ん~...なんでかな...

さくま

俺もわかんないっ、!!笑

佐久間は引きつった笑顔をつくる

わたなべ

...だけど、元はあんな感じだったのか?

さくま

いや...めっちゃ優しかったよ。

さくま

いっつも太陽みたいに輝いた笑顔を俺に見せてくれてさ...

さくま

もうほんとにいい子だったんだよ~?

わたなべ

へ~...

俺は全てが繋がった気がした

佐久間がなにかとあの2人に突っかかっていくのは

きっと元の岩本を取り戻したいんだ

あの頃の岩本を

わたなべ

...なんか納得したかも、

さくま

えぇっ!? なにを!?

わたなべ

ん~...教えな~い

さくま

ええ~!! なんでよ~!!

わたなべ

教室帰るぞ。

さくま

待って~!!

俺が教室に入るとなにやら騒がしかった

いわもと

っ...なんなんだよっ“!!

めぐろ

照くんっ、落ち着いてっ、!!

<やばいよっ、!!

いわもと

誰なんだよっ!!

いわもと

俺らの弁当ひっくり返したやつっ!!

わたなべ

弁当...、?

岩本の足元を見ると大きな弁当箱2つが転がっており、

中身をぶちまけていた

めぐろ

っ、いいから、!!

いわもと

誰なんだよっ!!

いわもと

名乗り出ろやっ“、!!

岩本は怒り狂っており、正気を保てていなかった

そんな岩本をどうにか抑えようとしている目黒

さくま

っ...

俺の横にいる佐久間は足を踏ん張っている

また行くのか、と思ったが足は踏み出さなかった

さくま

...照、なにがあったの。

佐久間は押し殺した声で言う

いわもと

っ、俺らの弁当落とした奴がいんだよ...

さくま

へぇ...購買行きなよ。

いわもと

は?なに言ってんの?

さくま

そんなのさ、

さくま

こんなみんながいる中で照みたいなヤンキーがいてさ

さくま

名乗り出れると思う?

さくま

こんなの聞いてても無駄じゃん。

佐久間は早口でそう言った

わたなべ

ぃやっ...まぁ...そうだけど、(小声)

俺は同じ陰キャながらに同意する

すると岩本は佐久間に走り寄る

いわもと

お前さ...なんのつもりなんだよ。

さくま

なんのつもりって...アドバイス、?

佐久間はお得意のきょとん顔をしながら答える

すると、その言葉が気に触ったのか分からないが岩本が大きな声をあげる

いわもと

なんなんだよっ“!!

いわもと

黙れよっ“!!

岩本の目には涙が浮かんでいた

いわもと

おいっ!!名乗り出ろっ!!

岩本が怒鳴った瞬間声をあげたやつがいた

MOB

っ...すみません...

いわもと

あぁ“っ?

MOB

ぉれっ...が、こぼしましたっ...

クラスはシーン...と静まり返っていた

その中で喋り出したのは佐久間だった

さくま

...偉いね、この中で言えて。

さくま

俺は君の勇気に感動したよ

そんな佐久間の言葉をさえぎって岩本は声を荒らげた

いわもと

なにしてんだよっ!!

そう言うと岩本はそいつの胸ぐらを掴み、続けた

いわもと

お前さぁ...なに黙ってんだよ、

いわもと

俺の努力踏みにじんじゃねぇよ...

いわもと

弁当作んのどんだけ大変か分かってんのか?

MOB

すっ...すみませんっ、!!

MOB

当たってしまってっ、すみませんっ!!(泣)

さくま

照。

いわもと

おい“っ!!

さくま

照っ!!

いわもと

っ、あ...?

佐久間は照の名前を呼び、止めた

佐久間は照の肩に手を置き、言った

さくま

やめてよっ...そんなこと、

いわもと

...は、?

佐久間の声は震えており、照もびっくりしていた

さくま

...やめよう。こんなこと、

さくま

MOBくん。ごめんね、

MOB

ぃやっ...俺が悪いので...っ、

いわもと

佐久間っ、!!お前勝手に言ってんじゃねぇよっ!!

さくま

黙って、!!

いわもと

っ...、

さくま

MOBくん。戻っていいよ、気にしないで

MOB

あ、はい...ありがとうございますっ、

さくま

...よし、みんな次の授業始まるから、

さくま

準備しよっ!!

いわもと

おまっ...、!?

さくま

照...、

さくま

黙りな。

いわもと

っ、お前なんなんだよっ...(小声)

さくま

ふ~...サ~ボろ、

いわもと

お前来い、

さくま

ん、は~い

わたなべ

佐久間っ、

いわもと

おい、お前も来い

わたなべ

え、俺ですか、?

いわもと

お前以外いねぇだろうが

わたなべ

あっ...そうっすよね、

さくま

翔太、行くよ

わたなべ

ん、

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