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ドラベース夢小説

第2話 - 殺したい

2025年06月29日

#ドラベース夢小説

千冬のセコム

谷口さん

どもどもー。

谷口さん

現在期末期間中の谷口さんです。

谷口さん

理科が終わってます。本当に。

谷口さん

まぁそんなことはさておいて…。

谷口さん

ドラベース夢小説第14話です。

谷口さん

タイトルからもう物騒ですが、あまり気にしないでください。

谷口さん

それでは、START。

ヒョロ

…。

莉杏

…。

ヒョロ

…莉杏。

莉杏

…どしたの？

ヒョロ

…前にお前、お前の師匠のこと話してくれたよな。

ヒョロ

本当に失礼だとはわかってるけどよ…。もしかして、お前の師匠…。

交通事故で亡くなったのか？

莉杏

…。

ヒョロ

…悪い、不快な気持ちにさせたよな。

莉杏

…いや。合ってるよ。

ヒョロ

…え？

莉杏

…ヒョロちゃんが今言った通り、私の師匠は交通事故で亡くなった。

莉杏

しかも今回と同じケース。轢き逃げ。まだ犯人は捕まってない。

莉杏

…本当、腹立たしい。

ヒョロ

…莉杏。

莉杏

大丈夫。ヒョロちゃんが言ったことに大して不快感を抱いているわけじゃないんだ。

莉杏

…ねぇ。もし、だよ？

莉杏

もし…トラちゃんを轢いた犯人と師匠を轢いた犯人が、同じだとしたら…。

莉杏

私は…その犯人を…。

ヒョロ

…。

ヒョロ

"殺そう"だなんて考えるなよ。

莉杏

…。

莉杏

どうだろうね。考えるだけじゃ留まらないかも。

ヒョロ

…。

莉杏

…大丈夫。試合に集中しよう？

莉杏

今入院してるトラちゃんのためにもさ。

ヒョロ

…あぁ。

莉杏

…じゃあ、ここら辺で…。

ヒョロ

いや、今日はうちに泊まれ。

莉杏

…え？

莉杏

いや、いいよ。悪いs…

ヒョロ

いい。

莉杏

でも….。

ヒョロ

…俺が心配だからな。

莉杏

…。

莉杏

…わかった、ありがとう。

ヒョロ

…ん。

ヒョロ

（…さっきのお前の表情見たら、1人になんてさせらんねぇよ…。）

莉杏

すみません、お邪魔します。

女将

あらｯ！莉杏ちゃん、久しぶりねー！

莉杏

お久しぶりです。

ヒョロ

すみません、俺が勝手に決めて…。

女将

いいわよいいわよー♪

女将

ほらほらｯ！ゆっくりしていってね♪

莉杏

ありがとうございます。

ヒョロ

…。

莉杏

…ヒョロちゃん。

ヒョロ

何だ？

莉杏

今日泊めてくれたの…私の表情見て気遣ってくれたんでしょ？

ヒョロ

…何のことだ？

莉杏

ほら、犯人を殺そうとかなんとか話してたでしょ？

莉杏

その時の私の表情見て、気遣ってくれたんじゃない？

ヒョロ

…。

ヒョロ

（…勘が鋭いんだか鋭くないんだか…。）

莉杏

…私はね、犯人のことは許せないんだ。

莉杏

それと同時に、犯人を殺しちゃいけないと思ってる。

ヒョロ

…え？

莉杏

あれ？そんなにびっくりすることだった？

莉杏

まぁ、そりゃそうか…。私、殺そうとする眼してたかもしれないしね。

莉杏

…まぁ、そういう奴は法に裁かれるべきだと思うし。何より…。

莉杏

師匠が…私がそんなことしたら、師匠に怒られちゃうもん…。

ヒョロ

…！

莉杏

育ててくれた師匠の顔に、泥を塗るなんて行為できないしね…。

莉杏

まぁだから、そこは安心して！

ヒョロ

…そうか。

莉杏

…あ、トイレ借りてもいい？

ヒョロ

おう。そこ右に曲がったらトイレだからな。

莉杏

はーい、ありがとー！

莉杏

…。

莉杏

…あぁ言っておけば、安心するかな…。

莉杏

…殺したいに決まってるでしょ、あんな奴。

莉杏

もしかしたら、仲間を轢いた犯人かもだなんて…。

莉杏

…私の"大切"を奪ったんだ…。それ相応の罰は与えさせてもらう。

莉杏

…絶対、見つけてみせる。

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千冬のセコム

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