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WTBL注意
葡萄(sh、sm)
スパダリ彼氏がお迎えに来る話
時々泣いてるスマさんが見たいという衝動に駆られませんか?
今回は泣かせなかったんですけど
なかむ
スマイル
ぶるーく
シャークんの愚痴をこぼした時に何度目かの俺宛ビールが届く
それが届くなり勢いに任せてごくごくと喉を通す
ただ今なかむぶるーく俺、まぁなんか彼女メン(?)で飲んでます
もちろん酒の場には日々の生活の愚痴や惚気が大量で
それぞれカップルの大暴露が行われていた
なかむ
ぶるーく
スマイル
なかむ
なかむ
なかむ
ケラケラと笑いながらまたなかむはポテトを摘む
ぶるーく
スマイル
なかむ
そんな風に我はわれはと語り楽しんでいると
テーブルの上の俺のスマホが震え出す
見れば緑色のアイコン、シャークんからだ
スマイル
なかむ
ぶるーく
いつもは嬉しい連絡が今日は憂鬱
2人がここでしろと言うので電話に出る
スマイル
ジョッキを片手に電話に出ると
どうやら帰宅の催促電話
別になかむとぶるーくだし、いつも通りはいはい、と流した
すると スマホからバタバタと家を駆け回る音が聞こえた
スマイル
そう言ったものの、心配だからと何度も繰り返される
…まだ10時なんだけど
スマイル
終いに俺の言うことも聞かず電話が途切れてしまった
スマイル
溜息をこぼし、スマホをしまう
ブスっと拗ねたような顔をした俺を2人は笑う
ぶるーく
スマイル
なかむ
ぶるーく
何杯目か分からなビールを飲み干した
シャークん
なかむ
ジョッキを置いた音と同時にシャークんが目の前へ
ちぇ、ちょうど気持ちのいい酔い方してたのに…
スマイル
ちょっと悲しいけど恋人に会えた喜びが大きい
少しだけ甘えたくなって、シャークんに手を伸ばす
しかしシャークんはそれを交わし、俺の髪をかきあげ顔を覗く
シャークん
スマイル
スマイル
シャークん
仕方なく手を引っ張られながら立ち上がる
ぶーぶーとなかむとぶるーくも加勢して言うが
シャークんが蛇のように睨み返したことで縮こまる
シャークん
脅すようにシャークんが告げると2人は即謝罪
俺は面白くてくすっと笑う
シャークんが鞄を持った後、財布から数枚お札を机に置いた
ぶるーく
なかむ
少し残念だったけど
俺は2人に手を振りお店を出た
シャークんの車の助手席に座らされる
こうやって家まで帰るの好きだなぁなんて思っていたら
エンジンをかけるシャークんが水と薬をいつものように渡してくれる
シャークん
スマイル
薬を口に含み水で飲み込む作業を2度繰り返す
いつも思うけど、ほんとにできた彼氏だな
過保護過ぎる所もあるけどなんだかんだ甘い彼が大好きだ
スマイル
シャークん
スマイル
車に置いてある人形をシャークんと見立てて何度も抱きつく
それを見て後で俺にもしてねと、シャークんは言う
別にそれには特別答えることも無く、俺は大きく欠伸をする
スマイル
お酒のせいか、車に揺られるのが気持ちよくて寝てしまいそうだ
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんはそう言って俺の頭を撫でた
眠気で意識が遠のいて、ブランケットが掛けられたのには気付かなかった
スマイル
車に乗っていた俺はいつの間にかベッドにいた
後ろからは一定のリズムで呼吸音が聞こえる
俺はお腹に絡まっている手をゆっくり外し起き上がった
明るく光ったスマホを見ると午前3時
変な時間に起きちゃったな
スマイル
俺お風呂入ってんじゃん
道理で、着ていた服が違ってお酒の匂いがしないと思ったら
…入れてくれたのかな
ベットに寝ていたし、そうなのだろう
…流石だ
俺のスパダリ彼氏
よく言われるけど否定はしない、だってホントなんだもん
送り迎えも基本してくれるし、家事もこなしてくれる
いっぱい好きって言ってくれるし、
今日のお風呂とか…身の回りの事もしてくれる
…俺ばぶじゃん
お母さんと子供の構図を思い浮かべて頬が緩む
あーあほんと沼、シャークん居ないと多分生きてけないよ
そんな彼に甘えすぎている自分にも、勿論自覚済みだ
シャークん
スマイル
スマイル
後ろから声をかけられたので体が飛び跳ねてしまう
シャークん
小さく欠伸をしながら俺のところまでベッドの上を移動する
シャークん
スマイル
シャークん
起きたばっかの温い体温が伝わってくる
スマイル
スマイル
からかうように言ってみれば
いつものように嫌な顔をする
シャークん
シャークん
そんな風に嫌がるのが面白くてスパダリ、スパダリと連呼する
スマイル
スマイル
俺だったら面倒くて出来ないな
少し眠気が来てぼーっとしていると
シャークんが俺を抱えたままベットに沈む
シャークん
何故か自慢するように言うシャークんに、自然と笑いが零れた
スマイル
スマイル
シャークん
ゆっくりと進む甘めな会話に安らぎを感じる
シャークん
シャークんが俺の左手の薬指を摘んだり撫でたりしながら言う
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
スマイル
思ったより大きな声が響き、思わず手で口を塞ぐ
一瞬混乱したが、直ぐに脳内で言われた言葉を思い出す
…歪んでる、確実にうちのスパダリは歪み過ぎてる
長年一緒に居たが、ここまで怖いことを言われたのは初めてだ
いや、これは彼がスパダリ故の思考回路だろうか
俺にくっつきながら笑いも加えず言うところ、本気か?
スマイル
シャークん
ずっと味方だよ、と優しそうに言うけれど…
スマイル
シャークん
彼があっさりと言うので、これが正しいように思える
スマイル
依存って、どういう意味だったかな
家事もできない、体調管理も苦手
幼馴染のシャークんに小さい頃から甘やかされて、ここまで生きてきた俺は
…依存の1歩手前なのでは。
スマイル
シャークん
申し訳なさそうにシャークんが俺を見つめる
スマイル
依存はダメな事だから、なんて言い訳にならないかな
スっとシャークんの表情が変わって、部屋の空気が俺を圧迫する
シャークん
シャークん
スマイル
そこで言葉は遮られ、誤魔化すようにキスをされる
シャークん
シャークん
今度は嬉しそうに笑うシャークんに、俺もいいかという気になった
スマイル
シャークん
誇らしげな顔は、全く怖くもないし愛おしい
随分重くなった俺たちの関係はまた愛も加算されていた
もう、いらないかもな