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今日は王宮魔導士として兵士達の様子を見に来た
イヴ
うーん…
イヴ
手首に少し負担かかってるみたいだね…
兵士
！な…何故それを…
イヴ
少し手首の筋に異変を感じるね
イヴ
今の剣の重量君に合ってないよ
兵士
！！
イヴ
重けりゃいいってもんじゃないから
イヴ
少し…そうだな…200ｇぐらい軽くしてみよう
兵士
は…はい…
イヴ
よし
イヴ
他はもう大丈夫かな？
イヴ
じゃあまた様子見に来るからね
女中
！イヴ様
イヴ
ん？やあ、どうしたんだい
女中
いえ…あの…
女中
中々お会いすることが無いのでつい…
イヴ
ははは、大丈夫だよ
イヴ
……ん…？
イヴ
君……
女中
ふぇ？！
女中の顔色が悪いのに気づき顔をジーッと見つめる
イヴ
……睡眠不足かな？
イヴ
それと鉄分も足りてない
イヴ
月のものか
女中
へっ…？
イヴ
ちょっと待ってね…
イヴ
丁度薬を持っていたから…
カバンの中から薬を取りだして女中に差し出す
イヴ
これを飲みなさい
女中
え？い…いいのですか…？
イヴ
もちろんさ
イヴ
身体を壊してしまったら元も子も無いだろう？
イヴ
いつもありがとう
女中
あ…ありがとうございます…！！
イヴ
はいよ〜
視線を感じて振り向くとリリィが立っていた
イヴ
！
イヴ
…陛下にご挨拶申し上げます
リリィ
堅苦しい挨拶は良いって言ってるでしょ
イヴ
ははは…
イヴ
そうはいかないんですよね〜
リリィ
…でも、良い行いね
リリィ
感心したわ
イヴ
やりたいからやってるだけですから
イヴ
………
彼女は急に黙ったと思ったらじっと私の顔を見つめてきた
リリィ
な…なに…
イヴ
陛下も相当お疲れのようですね
リリィ
へっ…？
すっと頭を撫でられると身体の中の疲れが抜けていくような感覚がした
リリィ
っ…！
イヴ
本当はおやすみする事をオススメするんですけど…
イヴ
きっと貴女は言う事を聞いてくれないのでね
イヴ
特別ですよ
魔力での回復は基本的に戦闘時でしか使わない
こんな簡単に使えるものじゃないはずなのに…
リリィ
…あ…ありがとう…
イヴ
でも身体は回復しても心は回復出来ませんからね
イヴ
ちゃんと休んでください
リリィ
…わ…わかってるわ…
リリィ
(本当にこの人はどこまで優しいの…)
国王陛下
イヴ
イヴ
！陛下
リリィ
お父様…？
国王陛下
リリィも一緒か
国王陛下
イヴ、最近南の方で魔物が出現しているらしい
国王陛下
頼めるか
イヴ
……御意
リリィ
！…
魔物 現れてはその辺一体を喰らい尽くす悪しきもの 大きさは人の何倍もあり、下手をすれば命を落とす
お父様が魔物退治をイヴに依頼するのが1番嫌だ
リリィ
イヴ…
イヴ
また少しの間会えませんね
イヴ
すぐ片付けて来ます
リリィ
…死んだら許さないから
イヴ
はははっ大丈夫ですよ〜
リリィ
………
リリィ
(そう言ってもいつも怪我して帰ってくるじゃない…)
いつも彼女は怪我をして帰ってくる 大体誰かを庇って
いつか死んでしまうんじゃないかって思ってしまう
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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