放課後
ジェル
ななもり先輩、俺らちょっと生徒会室寄ってええ?
ジェルがニヤニヤしながら尋ねると、ななもりは書類をまとめながらため息をついた。
ななもり
いいけど、騒ぐなよ?ここは生徒会の大事な場所なんだから
さとみ
大丈夫っすよ~、ちょっとお菓子でも食べながら話しようと思って!
さとみが軽く笑いながら言った。
しかしーー
ころん
……って、何これ!?なんか机の上に置いてあるぞ!!
ころんが生徒会室に入るなり叫んだ。
机の上には、一枚の紙。
『この部屋には罠が仕掛けられている。慎重に動け。』
るぅと
え、えええ!?マジで!?
るぅとが驚いた表情で紙を見つめる。
ジェル
いやいや、誰のイタズラやねん!
ジェルが笑いながら紙を持ち上げた瞬間ーー
ガシャン!!!
ななもり
えっ!?
さとみ
なに!?
ころん
どした!?
るぅと
まさか!?
天井から降ってきたのはーー
大量の紙吹雪とカラフルな風船
ジェル
ド派手やな!!
ジェルがツッコむと同時に、風船が弾けて、中からカラフルな紙片が舞い散った。
「お誕生日おめでとう!!!」
と書かれた紙片がひらひらと落ちてくる。
莉犬
え?誰の誕生日??
莉犬が首をかしげる。
ななもり
……俺や
ななもりがぽつりと呟く。
ころん
ええええええええええ!?先輩の誕生日!?マジで!?
さとみ
知らんかった!!!
みんなが驚く中、生徒会室の扉が開いた。
みんな
ドッキリ大成功~~~!!!
生徒会メンバーが拍手をしながら現れる。
ジェル
実は俺らが計画してたんや!
ジェルがニヤリと笑う。
ななもり
お前ら……まさか、最初から……!?
ななもりが呆然とする。
さとみ
いや~、うまく引っかかったな!
さとみが笑いながら肩をたたく。
るぅと
せっかくだし、みんなでお祝いしましょう!
るぅとがケーキを持ってきて、みんなでクラッカーを鳴らした。
みんな
お誕生日おめでとう!!ななもり先輩!!
賑やかな声が生徒会室に響き渡る。
こうして、すとぷり学園の放課後も、今日も楽しく過ぎていくのだったーー