ネオンが滲む夜は、いつも少しだけ現実感が薄い。
蘭
・・また来たんだ笑
カウンター越しにそう言われて、視線を上げる。
最初に会った夜と同じ笑みなのに、 なぜか胸がざわついた
葉月
ただの、息抜きですよ
蘭
こんな場所を、息抜きって言う人初めて聞いた笑
音楽が一段と低くなり、フロアの光が強くなる。
ネオンが彼の横顔を照らして、 影を落とす。
蘭
・・じゃあ、この場所
苦手じゃないの?
苦手じゃないの?
葉月
嫌いじゃないですよ…
嘘では無い
ただ、ここに居たいだけ
蘭
それならさ、
彼はグラスを置いて、少しだけ距離を詰めた。
近い
ネオンが反射して、 目が合った瞬間、息が止まる。
蘭
ここでは、俺は経営者
でも今は、話し相手でもいい?
でも今は、話し相手でもいい?
その言い方がずるい。 選択肢をくれるふりをして、 逃げ道を塞ぐ。
葉月
...ずるいですね。
蘭
よく言われる
end






