俺は勘違いしていた。
昨日、家の付近で強盗犯が逃走しているというニュースがあった。
それに、LINEの文章に佳織の遺言が送られていた。
佳織
優太、昨日はいきなりごめんなさい。
あんなことを言って、実は昨日逃走していた強盗犯が家に入ってきて私は拘束されました。それで私はあなたを守りたいために昨日あんなこと言ったの。急に言われてそりゃびっくりするわよね笑でも、あなたと過ごせた時間はほんとに楽しかったよ。まさかあの行ってらっしゃいが最後とのやりとりだったなんて思ってもいなかった。正直悔しいです。もっと優太と話したかったな。私はもう死んじゃったけど私の分まで生きてほしいです!今まで本当にありがとう!優太、大好きだよ!元気でね!ありがとう!
あんなことを言って、実は昨日逃走していた強盗犯が家に入ってきて私は拘束されました。それで私はあなたを守りたいために昨日あんなこと言ったの。急に言われてそりゃびっくりするわよね笑でも、あなたと過ごせた時間はほんとに楽しかったよ。まさかあの行ってらっしゃいが最後とのやりとりだったなんて思ってもいなかった。正直悔しいです。もっと優太と話したかったな。私はもう死んじゃったけど私の分まで生きてほしいです!今まで本当にありがとう!優太、大好きだよ!元気でね!ありがとう!
優太
佳織.....
俺は今まで以上に泣いてしまった。
優太
佳織...俺のために...
1週間後犯人は最寄りの駅で警察に確保された。
犯人は自分がやったことを反省してない。
優太
絶対に、裁判で死刑を求刑してやる。
翌日、佳織の葬式が行われた。
その2ヶ月後、裁判が行われた。
裁判官
主文、被告人を懲役30年の刑に処する
優太
くそ!なんで死刑じゃないんだよ😠
すると犯人は
俺の方を向いてニヤリと笑った。
優太
お前...ふざけてんのか!!
俺はその場で暴れて検察官に取り押さえられた。
その夜
優太
佳織...ごめんな...ほんとにごめん...
佳織...?
いいよ。別に。
優太
佳織?佳織か?俺はここだぞ!
佳織...?
優太、もういいの。あなたは十分頑張ったよ。私のためにここまでしてくれて...
優太
何言ってるんだ。これくらい当たり前の事だろ!
佳織...?
もういいの。私はもう。
優太
そんなこと言うな!俺は佳織のためなら何でもする!
佳織...?
優太、聞いて。
優太
な、なんだよ!?
佳織...?
私が死ぬ前、犯人はこう言ってたの。
佳織
あなた、こんなことしていいの?
犯人
うるさい!黙れ!
佳織
お願い!話して!何か辛い過去でもあったの?私を殺す前に話して!
犯人
...
犯人
俺が小学生の頃、母親が殺された。
佳織
え、?
犯人
お前、19○○年の○○事件覚えてるか?
佳織
...まさか!あなたこの事件に巻き込まれたの?
犯人
そうさ、この時俺は学校帰りで家に帰ってきたら母親が玄関に血を流して倒れてた...
佳織
あの時の事件の...
犯人
しかもその時の犯人は俺の母親を殺した後、自分で川に飛び込んで投身自殺をした。
犯人
絶対に許せなかった...人を殺しておきながら、死んで逃げるとか、俺はそういう人間がいると殺したくなる。
佳織
だからって...人を狙うのは良くないよ!
犯人
黙れ!俺は今までどれだけ辛い思いをしてきたかお前には分からないだろ!
犯人
...おい、もう時間がない!そこに遺言を書きたいならかけ!
佳織
わかった...
佳織...?
犯人も辛い過去を持ってたの。そうとあなたと同じ。
昔母親に殺されたの一緒なの。
昔母親に殺されたの一緒なの。
優太
そんなことがあったのかよ...
佳織...?
たしかにあの犯人は私を殺したから
やってはいけないことをしてしまった。
やってはいけないことをしてしまった。
佳織...?
でも、あなたはそんなこともせずに今まで乗り越えてきた。
優太
だからと言って、犯人を許すことは出来ないだろ!
佳織...?
違う、そうじゃないの!
佳織...?
犯人は、あなたと同じ辛い過去を持ってるの。
佳織...?
だからわかってほしいの。
優太
佳織はそれでいいのか?
佳織...?
?
優太
そんなことで犯人を許していいのか!?
佳織...?
だから、許す許さないの問題じゃなくて!
犯人の気持ちをわかってほしいの!
犯人の気持ちをわかってほしいの!
優太
...
優太
わかった。佳織がそういうのであればそうする。
佳織...?
ありがとう。
あ、もうそろそろ時間が。
あ、もうそろそろ時間が。
佳織...?
私は元の場所に帰るね!
優太
佳織、ダメだ!行くな!ずっとここにいてくれ!
佳織...?
そういうわけには行かないの、
優太
なんでだよ!?
佳織...?
だって私はもう人間じゃなく霊だから、ほら霊がそばにいると災いが起きるって言うでしょ?笑
佳織...?
あと、優太にも同じ目に合わせたくないから、
優太
じゃあ、たまにならこれるよな!?
佳織...?
まぁ、多分?
優太
じゃあ、週1で会うのはどんなか?
佳織...?
とほたほつあにうおなまやおまはた
優太
?佳織?
優太
おい?佳織!
佳織...?
ありがとう?私もう行くね!
佳織...?
たまに来るからね!
優太
行くな!佳織...お願いだ。
佳織との会話は途切れてしまった。
でも、なんだか不思議な体験をした。 佳織、ありがとう😊 俺、頑張るから佳織も頑張ってね!