やはり、屋上で食べるごはんが 一番だ。
それが数少ない屋上利用者の 特権なのに、
なぜ山田香凛がいて、 一緒に食べなければならないのか。
僕
山田 香凛
僕
山田 香凛
山田 香凛
どうやら、彼女なりの 感謝の表現らしい。
山田 香凛
僕
山田 香凛
僕
山田 香凛
僕
こういったところにも、 やはり彼女の正しさや正義感を 感じられる。
彼女は、誰よりも正しい。
帰りのホームルームの時だった、
そのことを知らされたのは。
先生
僕はわりと、冷静かつ客観的にとらえていた。
別に、だからどうというわけでもないし、ただ、あ、そうなの、 という感じだったと思う。
山田 香凛
山田の声がひどくゆっくりに、 そして遠くに聞こえた。
別に山田と関係は特にないのに、 なぜだかざらついた気持ちに なる。
いよいよ転校当日に、迫ったが 彼女の転校を悲しむ者は一人も いなかった。
彼女だって、悲しそうではない。
山田 香凛
僕
山田 香凛
僕
山田 香凛
山田 香凛
山田 香凛
僕
山田とのお別れの時間は間近に 迫っていた。
山田 香凛
山田 香凛
彼女はさようなら、とは言わなかった。
僕
そんな彼女に対して、僕は 微笑んだ。
彼女は不思議そうな顔をした。
さようならを言わずに彼女は 行った。
僕
僕はただ、微笑んでいた。
それからは、 彼女が転校してくる前の生活に 戻った。
平穏すぎる平穏なのに、 どこか物足りないと感じてしまう のはなぜだろう。
その答えに気づくことは、 きっと無い。
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