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34
ないこ
ないこが小さく呟く。
地下訓練場の奥。
普段は完全に閉ざされているはずの、 立ち入り禁止区域。
その扉が、 ほんの少しだけ開いていた。
重たい沈黙が落ちる
りうら
りうらが声をあげた。
ほとけ
ほとけも不安そうに扉を見る。
その時。
悠佑
悠佑の低い声が響いた。
一気に空気が張り詰める。
普段穏やかな悠佑が、 明確に警戒していた。
それだけで異常だと分かる。
いふは静かに扉を睨んでいた。
その横顔には、 いつもの余裕がない。
いふ
小さな声。
ないこ
ないこが目を見開く
いふ
いふがそう言った瞬間。
ギィィ………
奥から、 扉がゆっくり開いた
いれいす
全員が身構える
暗い通路
冷たい空気
そして。
――誰もいない。
りうら
りうらが困惑する
でも次の瞬間。
ドォンッ!!
突然、 訓練場全体が揺れた。
天井の魔法陣が赤く点滅する
『警告、警告。地下結界に異常発生』
無機質な声が響いた
ないこ
ないこが青ざめる
教師たちも一斉に動き出した
訓練場が騒然となる。
その中で。
ほとけ
ほとけが突然胸を押さえた。
初兎
初兎がすぐに支える
苦しそうだった
呼吸が乱れている。
しかも。
パキッ。
ほとけの足元に、 黒いヒビみたいな模様が浮かび上がった
りうら
りうらが息を呑む
その瞬間
いふの顔色が変わった
いふ
珍しく、 声が震えている。
悠佑が即座に前に出た
悠佑
ないこ
森属性の魔法陣が展開される
緑色の光が、 ほとけたちを包み込んだ。
でも。
黒い模様は消えない。
むしろ、 ゆっくり広がっていく。
ほとけ
ほとけの声が震える
初兎は優しく肩を抱いた
初兎
そう言っているのに、
その目は、 全然''大丈夫''じゃなかった。
数分後
訓練は中止
教師たちが地下を封鎖し始めていた。
Sクラスだけは、 専用ラウンジへ待機させられていた
重苦しい空気
りうらは、 落ち着かない様子で立ち上がった。
りうら
誰も顔をあげない。
りうら
沈黙。
りうら
その時。
初兎
初兎が静かに言った
優しい声。
でも。
今までで1番冷たかった。
りうら
りうらが言葉を失う
すると。
悠佑
悠佑が低く言った。
空気が張り詰める。
初兎は何も言わない。
ただ、
ほとけの隣からは離れなかった。
その時だった。
コンコン。
ラウンジの扉が叩かれる。
全員が振り返る。
扉の向こう。
そこに立っていたのは――
黒いローブを着た、 見知らぬ人物だった。
コメント
5件
投稿ありがとうございます! 続きめっちゃ気になる…✨ 水くんは大丈夫なのでしょうか…早く地下の事とか黒い影の正体とか水くんのことも青くんのことも知りたいです(( 欲望の塊ですねこいつ…続き楽しみにしています!

ええぇ気になる…💎くんに何が起きてるの…🐇ちゃんが終始理解してそうだったけど…怖い…黒ローブの人は敵?味方?考えが広がります…!次回も楽しみにしています♪
うわ、今回めっちゃ不気味だった…。開いてる扉、結界の異常、ほとけに出た黒いヒビ——伏線が一気に動き出した感じがする。初兎の「知らん方がええ」が異様に冷たくて、普段の優しいイメージとのギャップが怖い。最後の黒ローブも誰だよ…続きが気になりすぎる。