私はホシの子
でも出来損ないだった
目は見えないけれど、送られる視線は感じる
いつだって汚物を見るような目で見られていた
そんな時会ったのは
貴女
全てを失った貴女だった
私
私
私が持っていないものを全て持っていた貴女は、ただ一人、闇の中で佇んでいた
貴女
私
下を向いたまま私を突き放す
貴女
浴びた視線の意味は違えども、他人の視線に感じる不快感は同じ
私
私
貴女
貴女
揺れる髪の音
今にも泣きそうな声
私
貴女
私
私にはできなかったその対処法
私
私
貴女
私の腕の中で貴女はたくさんの大粒の涙を流した
私
私
私
私
自分に言い聞かせるように言う
私
初めて会う貴女だけれど、幸せになってほしいと心から願えた
貴女
声は枯れてしまって出なかったけれど
私にはちゃんと伝わったよ
"ありがとう"
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