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ナイフを両手に持ち、君は怯えている…
震えていることがわかる…
恐怖に満ちているかのような君の瞳…
ガクガクと震えている君の足…
君の笑顔は、どこにも今はないみたい…
僕は、君とまた笑いたかった…
あの日々をあの毎日を…
もう戻ってこないであろうあの日々、毎日をただ…
取り戻したかった…
けど、もう昔の君と今の君はちがう…
君
僕
君
僕
僕には、話せる力だって…
座ってる僕と
ナイフを僕に向けて震えている君…
けど、僕は、最後の力を振り絞って…
僕
君
僕
君
君の持つナイフが僕の胸に刺さった…
血が滲み出ている…
痛い…
けど、これで良かったのかもしれない…
君
僕
途切れ途切れの僕の言葉…
けど、どうしても最後に…
僕
君
僕
君は、座ってる僕に近づき…
そっと、唇を重ねる…
この時間が止まって欲しかった…
きっと、君は、知らないだろう…
君とのキスは、初めてじゃないこと…
君の記憶に僕と過ごした記憶は、ないだろう…
今の君は、もう昔の君では、ない…
そして、君は、僕を殺した…君の手で…
君がしたことは、犯罪だけど…
僕が望んだことだ…
君は、怯えながらどこかへと逃げる…
僕は、君の背中に向けて、少し微笑んだ…
大好きだよ…
そして、僕は、そっと目を閉じる…
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