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《光に照らされる紫陽花》
#残夜詩.
※グロ注意.
梅雨の時期.紫陽花が咲く時期だ.
紫陽花は日光に照らされる事は好きだが. 照らされ過ぎるのは嫌いだ.
紫陽花は照らされて照らされまくると.
紫陽花は乾燥して水を求む.
もっともっと雨を振れと求めて. 乾燥した紫陽花は又美しい自分を求める.
美しい自分を皆に見せないといけない. 乾燥したら又やり直しだ. 皆に嫌われてしまうから_____.
第1章《紫陽花》
雨.
雨.
雨.
雨.
雨.
神様もう一度私に水を浴びさせて.
雨.
雨.
雨.
雨.
雨.
私に不可能という言葉はあるよ. というか全部が不可能だ. 全部私できないから.
雨.
又始まった. 頭痛と腹痛だ.
雨.
雨.
私又嘘吐いちゃった. 何やってんだろ.ほんと.
雨.
ほんと最近御腹が痛い.頭痛もする. 教室の中に居るとずっと痛い.
先生.
雨.
先生.
先生.
雨.
先生.
先生.
先生.
雨.
独りは嫌だ.孤独が大嫌い. 頭が可笑しくなっちゃう. 全部要らない事考えちゃって.孤独になる未来も見て. 怖くて怖くて仕方が無い. 孤独では眠れない.寝れないよ.
ガラガラッ.
雨.
何でばれてんの. ていうか嫌だ.来ないで. あんたが来るのが1番嫌だ.
ほんとあんたが言ってる通り構ってちゃんかもね. どうせ私逃げ出したいから保健室に来た訳だし. ___先生に話したいから来ただけだから. あんたの言う通りなんだ.
ガラガラッ.
雨.
何故私にそこまでこだわるのだろうか. 執着をするのか. あの子は唯,私をストレス発散道具として. 見ているのだろうな.
雨.
私夢を見てた.夢じゃない悪夢だ. 彼奴が出てくる程… 私のストレスの原因になっているんだろうな.
雨.
第二章《毒》
結局私は早退した. 教室にはもう行きたくなかった. 又辛い思いをするだけだ.
雨.
息を吐いても息は白くならない. どんどんと夏が近付いてくる証だ. 寒くもない.そろそろ衣替えかな. と呑気に考えていた.
さっきまで辛かった筈なのに.嫌だったのに. どうせこんな針大した事はないんだろうな. 唯,突き刺さった時が凄く痛いだけ. きっとそうだよね.
____こんな事なんてへっちゃらだから. もう中学生で来年には受験生だから. 親に頼らなくても大丈夫. きっと飽きて辞める筈だから.
雨.
雨.
さっきまでの雨音は唯の雑音だったのに. 今では雑音どころでは無くなる程の雨音. 人の歩く音も聴こえない.話し声も聴こえない. 唯,雨音だけが私の耳まで鳴り響く.
雨がこんなにも酷いのに寒くはない. 唯,蒸し暑いだけだ. 早く家に帰って御風呂に入って暑さから逃げ出したいな.
雨.
雨.
と思った矢先…私の目に紫陽花が目に止まった. 何故目に止まったんだろうか. 唯私の目に止まった紫陽花は, さっきまで乾燥していた様に見えた. けれども酷い雨を浴びて綺麗に生き返った様にも見えた.
紫陽花は私の仲間なんだろうか. 私の様に水を求めて自分自身の美しさも求めている. そんな環境が似ていて勝手に親近感が湧いてしまった. 人間と植物って案外似ているものだろうな_____.
雨.
聞いた事があった様な…人間とかペットが口にしたら…… 中毒が起きるとかなんとかかんとか……?? …本当に忘れん坊過ぎるな.
もし口にしたら私タヒねるかな. こんな辛い日々を繰り返さなくても良いのかな. 其れなら私は喜んで口にするに決まってる. 何処に毒があるんだっけ.葉かな.花自体かな.
先生.
雨.
先生.
雨.
先生.
先生.
先生.
雨.
雨.
先生.
先生.
雨.
先生.
雨.
先生.
雨.
先生.
雨.
先生.
雨.
雨.
先生.
先生.
先生.
雨.
私が母は想像していたものの通りだった. 如何してこんなにも醜いのだろう. 母は水をもう求めていない. だからこんなにも醜いんだろうな.
雨.
雨.
もう慣れてしまったとかほんと嫌だな. 消えて欲しいとかほんと何度も言われた. こんなにも消えて欲しいと思うなら×せば良いのに. 愛情なんたらとか知らない. この人からの愛情なんて欲しくない.
雨.
雨.
言いなりでしかない.何だろほんと私って要らないな. 学校にも居場所が無くて家にも無い. もうタヒんじゃえばいいのに. 邪魔な存在だな.ほんと要らない.
雨.
なんて思うけど掃除はしたくない. 何もしたくない.もう疲れた.
バフッ.
私はベッドに寝転ぶと直ぐに眠りについてしまった.
雨.
目を覚ますと朝日が昇っていた. 外は明るいが寒さを少し感じた.
雨.
昨日は夢を見ずにゆっくりと寝れたが… 矢張り眠気が襲ってくる.
雨.
雨.
雨.
雨.
私は嘘を吐いてしまった. 彼処は嫌だから辛くて苦しいからなんて言い訳を 自分に言い訳していた.
雨.
雨.
大体次の日は機嫌が治っているというか…… 御互いに気まずくなる. 如何してだろうか. "母娘"なのにこんな風になってしまうんだろう.
《光に照らされる紫陽花》
雨.
又私はベッドに寝転んだ. 母と喋っただけで何か疲れたからだ. 母に気を使ってばかりで疲れたんだろうな.
私なんて早く存在事無くなっちゃえばいいんだよ. さっさっとタヒんじゃえば御母さんだって… こんなにも仕事なんてしなくていいもんね.
うん…そうだな….タヒんじゃえばいいのかな. 先生も私の相手して大変だもんね. 私が彼奴だって居なくなれば嫌な気持ちしないもんね.
…消えたら全部解決じゃん. 今まで何で頑張ってたんだろ. …今までの私馬鹿だな.何で早く気付かなかったんだろ.
※グロ注意.
ギシッ.
雨.
ぁ"ッくッ…ぅぁ"… ぐッ…るッしッ……w
今日は雨だったけど, 晴れて紫陽花が光に照らされていました.
コメント
15件
おぉ……!!いいね✨こういう雰囲気好きだぁ〜
確実に文才が上がってますね。はい。死んだ こーゆー系もたまにはいいね…👍️