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校内放送
校内放送
校内放送に合わせて、ガスマスクを被った連中が、銃口で校長先生らしき人物の背中をつつく。そして、校長先生らしき人物は自ら柵を乗り越えた。
ヒグラシ
セイノ
ヒグラシ
セイノ
ヒグラシ
ヒグラシ
ニッタ
そう、ヒグラシ達は動けない。
そもそも組織立って動くのが警察であるし、正直なところ、ここまでの数が集まっても意味がない。
本部が設立されたのかさえ不明ではあるが、とにかくスタンドプレイは刑事としては御法度である。
ヒグラシ
ニッタ
ニッタが辺りを見回す中、カメラを担いだ男が校舎に向かって歩いていく。
セイノ
ヒグラシ
ヒグラシはそう言うと、マスコミが集まっている辺りに向かって小走りをする。
幸いなことに刑事が多く集まってくれていたから、おそらく目立ってはいないだろう。
校内放送
ヒグラシ
手当たり次第に、カメラを持っている人間を目掛けて訊ねて回る。
上野原放送局の人間を見つけるのは、さほど難しくはなかった。
なぜなら、誰が行くかで揉めているようだったから。
カメラマン
ディレクター
ディレクター
カメラマン
ヒグラシ
ヒグラシがカメラマンらしき男に声をかけると、見計らったかのごとく校内放送が響く。
校内放送
校内放送
数分後――テレビカメラを肩に乗せ、校舎へも歩み寄るヒグラシの姿があった。
ヒグラシ
ヒグラシ
校内放送
それは自分に向かっての指示なのであろう。
ヒグラシは慎重に辺りを見回しつつ、正面玄関へとたどり着いた。
カメラのファインダーを覗いてみる。
この画面が今、テレビで放映されていると思うと妙な気分だ。
正面玄関に人の気配はない。
静寂が耳に痛いとはこのことだった。
ヒグラシ
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
ヒグラシ
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
校内放送
ヒグラシ
ヒグラシ
ヒグラシ
ヒグラシは自らに言い聞かせると、頭よりも先に体が動いてしまった自分に、少しばかりの後悔をするのだった。