竈門炭治郎
見慣れた天井を見つめながら妻の名前を呼んだ
カナヲ
1等幸せそうにニコリと笑いながらカナヲは答えた
竈門炭治郎
今日が何日かなんて、分かりきった質問を
カナヲ
竈門炭治郎
雲取山は夏でも涼しかった。
竈門炭治郎
カナヲ
すみか
カナヲ
竈門炭治郎
すみか
すみか
すみか
竈門炭治郎
今朝、善逸に会った時。 善逸はずうっと泣いていた
耳のいい善逸は、きっと気付いたんだろう
すみか
竈門炭治郎
もう動かすのも億劫だが、すみかの頭に手を置く
すみか
人懐っこいすみかは頭を撫でられるのが大好きだ
獪
竈門炭治郎
スパーン!と障子が開いて、見慣れた黒髪の少年が入ってきた
獪
竈門炭治郎
こういう時の善逸は手回しが早い 恐らく半刻もしない内に 伊之助と、アオイさん、そして志乃ちゃんと一緒に来るだろう
竈門炭治郎
獪
竈門炭治郎
我妻善逸
嗅ぎなれた匂いと共に善逸が入ってくる
竈門炭治郎
嘴平伊之助
我妻善逸
荒々しく伊之助が入ってくる
アオイ
その後ろからキビキビとした足取りでアオイさんが
志乃
アオイさんの足にピッタリとくっついているのは志乃ちゃん
我妻善逸
獪
我妻善逸
竈門炭治郎
すみか
すみかもニコニコと笑う
カナヲ
カナヲが何かを堪えるように笑う
竈門炭治郎
カナヲ
竈門炭治郎
我妻善逸
嘴平伊之助
アオイ
アオイさんは黙って涙を流している
獪
我妻善逸
善逸は黙って獪の頭を撫でる
アオイ
志乃
しゃくりあげながら泣くアオイさんを心配したのか志乃はアオイさんを見上げた
カナヲ
傍らに控えていたカナヲもついには泣き出してしまった
すみか
ポロポロと、自分の頬も涙が伝う
竈門炭治郎
すみか
伊之助に負けないくらいのスパーン!という音を立てて障子が開いた
禰豆子
禰豆子がふわりと笑う
禰豆子
嘴平伊之助
我妻善逸
善逸は禰豆子の意図を汲んだようだ
すみか
すみかが立ち上がって禰豆子の方に行った
アオイ
志乃
我妻善逸
獪
部屋の中が静まり返る
我妻善逸
竈門炭治郎
嘴平伊之助
竈門炭治郎
仲間として、友として、家族のような存在だった
我妻善逸
嘴平伊之助
竈門炭治郎
声が、どんどん出なくなってる 掠れて、乾いて
死にたくない、まだすみかも小さい 生きたい、まだ、大切な人達と
我妻善逸
ボロボロと涙を流す善逸と、意地でも泣くのを堪えてる伊之助
嘴平伊之助
我妻善逸
カナヲ
竈門炭治郎
ニコッと笑ってカナヲが厨に戻っていった
「いただきます」
禰豆子
アオイ
嘴平伊之助
我妻善逸
カナヲ
竈門炭治郎
みんな美味しそうに食べてる
すみか
獪
志乃
託す子達も出来た
竈門炭治郎
カナヲ
眠い
禰豆子
地面に吸い込まれるみたいな眠気
我妻善逸
嘴平伊之助
目を、開けていられない
アオイ
「よく頑張ったね」
「それでこそ漢だ!」
「良くやった炭治郎。」
「………頑張ったな」
「良くやった!俺は君を誇りに思うぞ少年!」
「ありがとう竈門君。君に託して良かった」
「凄いわ炭治郎君!よくやったわね、おつかれさま!」
「竈門炭治郎、お前に感謝する。良くやった」
「ありがとなァ」
「やっぱすげぇよ、お前は。」
「炭治郎。お疲れ様。みんな待ってるよ」
「炭治郎。よく無惨を倒したね。ありがとう。」
「南無…今までよく頑張った」
俺は…やり遂げられたんだろうか
兄ちゃーん!
炭治郎、おかえり
お話聞かせて!
…ただいま!
禰豆子
カナヲ
我妻善逸
嘴平伊之助
すみか
獪
志乃
禰豆子
禰豆子
Fin
すみか>炭治郎の炭(すみ)、カナヲのカ 獪>獪岳の獪。禰豆子が名付けました 志乃>しのぶから抜粋
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