主
主
主
主
葵side
葵
折角今日、此処を離れるのだから せめて今までの恩返しをしなければ
葵
火の付いたマッチを油を撒いた床の上に落とす マッチが落ちた部分からどんどん火が広がっていく 実に綺麗だ
葵
調理室から盗んだ包丁を片手に屋敷の中を徘徊する 私の専属メイドは外へ逃しておいて良かった あの子はどんな時も私の味方で居てくれたから この身体の両親を探しに裏山に向かった
母親
父親
喚きながらどんどん崖に 追い詰められている両親を眺める 包丁を向けただけでこんなにも喚くとは思わなかった 喚く両親の言葉を無視して嬲 り殺 しにした
葵
初めて人を殺 した それでも罪悪感はなかった こういう人間は生かしておくだけ無駄だ 近くに川があって良かった 川の音は声を掻き消してくれる
死 体を下流の方へ流し、武器を処理した 幸い衣服に血はあまり付いていないようだ 適当に洗い流して裏山を去った
葵side
裏山を去り、現在は近くにあった神社に居る 古びた神社のようで全く人は来ない やっと全てが終わって安心しきっていたからか 後ろからの気配に気付けなかった
???
葵
トントン
トントン
警戒しながら問うと相手は優しい声で名乗り 右手を差し出してきた 恐らく握手をしたいのだろう その右手を振り払い、言った
葵
トントン
トントン
若干脅すように言ってくるのは 我々国の書記長だからだろう 確かに書記長を使えばぴくと達にも会えるかも知れない 渋々といったように手を取った
トントンside
トントン
自分は結構鼻が利く方だったので 血の匂いが微かにした事に直ぐ気付いた 本能的に匂いを辿っていたら古びた神社に着いた 御社殿に繋がる階段には少女が座っていた どことなく大先生に似ている気がする 俺は気になってしまって少女に声を掛けた
トントン
???
出来るだけ優しく声を掛けたつもりだったが 警戒されてしまった 見た目に反して結構警戒心が高いらしい 声のトーンなどは戻さずに名乗った
トントン
トントン
???
「ホントに初対面の時の大先生みたいやな… ホンマに兄妹何とちゃうか?」 そんなことを考えつつ相手が此処に居る理由を当ててみせた
トントン
トントン
???
どうやら図星だったようで軽く睨み黙ってしまった 若干脅すように言ったのが効果的だったのか 渋々といったように俺が差し出していた右手を掴んだ
適当に城内を案内した後、俺は葵と会議室に居た 葵を幹部にしようと考えたのだ 恐らく…否、絶対に血の匂いは葵からしていた 人を殺した後に神社に来たのだろう この歳で人を殺した経験があるのならば 幹部にはなれるだろうと思ったのだ 一部は反対するだろうが
コネシマ
コネシマ
ゾム
トントン
コネシマ
ゾム
コネシマは元々母のせいで女嫌いやから分かるけど ゾムに関しては俺の頭と葵の事を言ってるだろ その時、現在の最後の幹部が来た
鬱先生
鬱先生
トントン
トントン
コネシマ
ゾム
葵
トントン
大先生はずっと懐かしそうに葵を見ている こういう時だけ綺麗に声が揃う 3人に向かって少し圧をかけるように言った コネシマとゾムは黙ったが葵は反論してくる
葵
葵
葵
コネシマ
葵
面倒な二人の口喧嘩が始まった頃 勢い良く扉が開いた
???
???
コメント
8件
もぅ…( ᐛ )و トン氏は察しが良すぎて豚なんだから…★(失礼)
最後は誰でしょう! だいたい予想つくと思うけど ヒントは戦 闘大好き5歳児君(もう答え)
こういう系の女の子ガチで好き… きゃわいい…