花
沙綾ちゃん、いきなりどうしたのかな……
花
犯人を探してるのかも……
花
それなら……それなら私も探すのに……
花
何か証拠が残ってないかな……
花
そうだ、涼くんの家……
花
行ってもいいかな……
花
……あいかわらずすごい……
花
……
ピンポーン
花
……お邪魔します
花
(開いてた、しかも誰もいない……?)
花
(……)
花
とにかく、涼くんの部屋へ行こう
花
(これは……)
花
遺書……
花
なに、これ……
花
てことは、自殺……?
花
うそ……
花
でも……
悠真
花ちゃん……?
花
っ!?
花
な、なんだ……悠真くんか
悠真
あ、ああ……
悠真
それよりなんでここに?
花
……何かないか探しに来たの
花
でも見つけたよ
花
これ、なんだけど
悠真
……
悠真
それ、貸せ
花
……え?
悠真
早くこっちに、渡せ
花
な、なんで……
悠真
いいから
花
い、いやだよ
悠真
なぜだ?
花
い、一緒に読もう……?
悠真
いや、オレに渡せ
花
何でそんなに、コレを欲しがるの?
悠真
……
花
……何か理由があるんだよね?
悠真
そうだ、だから早く渡せ
花
……ごめん
花
私はこれが読みたい……
花
だから!
パッ
私は素早くこの部屋から逃げた。
悠真
あっ、おい!
悠真
この野郎……!
花
(ハァハァ……)
花
何、あれ……
花
とにかく家に帰って早く読もう……!