君の隣

⚠️注意⚠️ BL nmmn 赤桃 通報禁止 ご本人様と一切関係ありません 地雷さん回れ右

俺の意中の相手。ない君は頭、顔、性格満点だからみんなから人気者。でもその中でも俺が1番仲良い。それで充分なはずなのに…恋人になりたい…付き合いたい…欲が出てしまう…でもそんな願いは叶わない…

ない君には彼女がいる…てかまず男同士だから付き合えるなんて夢のまた夢。ここまで仲良くさせてもらってるんだからそれ以上求めるなんて…

別に友達関係にも問題があるわけではないんだからこれ以上なにも求めたらいけない…さっさと学校から出よう…

急に手首を掴まれてだいぶ驚いてしまった。しかも焦っている様子だし…なんだろ…

こういうの見ると本当に心が痛くなる。でもきっと悪気ないから文句と言ってもこれくらいしかない

ちょっとつっけんどんになったけど…本当はめっちゃ嬉しい…どんな服装しようかな…かっこよくしないと…

次の日の朝。喉が痛くて少し頭痛とだるけがある。でもない君とのデート…違かった。お出かけだから絶対行く

俺より先に着いてたない君。全然かっこいい格好しててびっくり…ない君かっこいいからかな…頭くらくらする…

大丈夫。俺なら大丈夫。薬飲んだし…収まるでしょ…今日くらい頼むよ俺…

危ない…さすがに自分の体がやばい気がしてきた…でもない君とデート…間違えた、お出かけなんてなかなかないし…ない君から誘ってもらえることなんてないし…耐えろ…もってくれ…

少しない君が気を使って切り上げたように感じた。だってない君の財布の中全然余裕そうだったもん。本当にそうなのか分からないから聞かなかった

お店を出て開口一番これだ。やっぱり体調悪いのバレたかな…まだ一緒にいたいのに…

ない君の視線が泳いでいる。言い訳を探しているようだ。そしてやっと思いついたように見え透いた嘘をつく

これはない君の優しさ…わかってるのに…その優しさは今要らなくて…

ない君の困った顔を見た時体が傾いて…その後の記憶は無い

体に暖かい感覚…誰かに包み込まれてるような…ん？いや包み込まれてる…

そう言ってだいぶ優しいデコピンを食らう。包み込まれてると思っていたら一緒に寝てくれていたらしい

改めて言われるとなんか恥ずかしくなってきた…気付けば冷えピタがおでこに貼ってある。それでも恥ずかしさで火照った体は完全には冷やせないだろう

そっとない君の方に寄ってまた眠りについた

もう一度起きた時は寝てから30分後ぐらいで、隣ではまだない君が寝てくれている。整った顔、明るいピンクの髪が近くにある。手を伸ばせば届く距離に君がいる。でも…恋人になるには届かない…実物はこんなに近くにいるのに…この心は…この感情だけはどんなに手を伸ばしても届きはしない…

でも…今だけ…今だけは…君を独占させて…この感情を…君に…

唇にキスを落とした。俺のファーストキス。相手が君でも後悔はない。ない君のファーストキスは他の人に取られちゃったかな…でもそれでもいいや…あ、風邪ひいてるから移ったらほんとにごめん…とりあえずもう一度寝よう…早く元気になってないくんとまた買い物に行くんだ～…

俺はりうらが好きだった。でも同性の恋なんて実る確率は低い。ただでさえ異性同士でも実りずらいのに…だから…諦めるために…俺は…

なのに…まだ俺は彼が好きだ…君を忘れるなんて出来なかった…

でもりうらと出かける理由はこれくらいしかなかった…忘れると言ってもこの気持ちを忘れるだけであって友達としてやっていくためにちょくちょく友達として会おう思った

正直あんなこと言われると気持ちが溢れそうになる…りうらが倒れてくれて良かったなと少し思った…不謹慎だけど許してくれりうら…

まぁ一緒にいたいってのもあるけど…なんて思ってりうらを引き寄せながら添い寝する。すると10分後ぐらいに彼は目を覚ました。だいぶ驚いていたが熱があるせいか俺の指示に素直に従う。おかげでまた眠りについた

りうらが動く気配がした…だいたい30分くらい寝たのかな…？でも目開けるのめんどくさいなぁ…なんて思っていると…

唇に柔らかい感触。理解が追いつかない…それに追い打ちをかけるように

都合のいい夢だろうか…いや…にしてはリアルすぎる…でも現実とも思えない…ただとりあえず今は目を開けたらダメなのはよくわかった

それから20分後くらいに目を開けるとさすがにちゃんと寝ているりうらがいた

じゃありうらと俺は両思いなの？気持ちが溢れそう…抑えが効かない…

もしそうなら…この気持ち抑えなくてもいいよね…少なくとも…

ごめん…今だけ…そう何度も思ってりうらを抱きしめた。りうらの匂いがする。大好き…その気持ちが溢れる…

おでこにキスを落とした。今だけ…この気持ち溢れさせて…りうらを好きでいさせてくれ…友達としてじゃなくて…恋人になりたいと願わせて…