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???
不意に後ろから声をかけられた振り向くと妃菜がいた。
妃菜
僕
僕はそっぽを向いてそう答えた
櫻井妃菜。
こっちの世界に飛ばされてきた僕をのことを気遣い、招き入れてくれた。言わば恩人。
普段は無口でほとんどなにも喋らないけれど、二人きりになると積極的に話しかけてくれる優しい女性だ。
妃菜はおしとやかで好印象だが…その妃菜には双子の姉がいて・・・
僕
妃菜
僕達が向いた先には…
???
手を振りながら走ってくる一人の女性。
僕
妃菜の姉の櫻井香奈(かな)である。
元気だけが取り柄みたいな女性。妃菜とは真逆の性格の持ち主でどんなことにも一直線に立ち向かう男勝りな印象
それから彼女自身から探偵を目指しているなどといういらない情報までくれた。
香奈
全く悪びれる様子もなく。あっけらかんとしている様子だ。能天気というかなんというか。
香奈
そういって走り去って行った…。
僕
ボソッと呟いてから。
僕
妃菜
立ち上がり、蒲公英の綿を振り払い1歩踏み出そうとした時。
妃菜
妃菜が俯きながら声をかけてきた。
僕
妃菜
僕
妃菜
そう言って急に走り出してしまった。
僕
妃菜
妃菜が自分の足に引っかかり前のめりになる。咄嗟に手を掴んで引き戻す。
僕
妃菜
僕
妃菜
少し俯きながら彼女は答えた。でもどうしたのだろう。そんなに俯いて。具合でも悪いのだろうか。
年頃の女の子だし、なにかあったら僕では対処のしようがない。早く帰るとしよう。
僕
妃菜を気遣ってこのように切り出したが。
妃菜
と、慌てたように返してきた。 無理に強要はできないし。まあ大丈夫と言っているのだから大丈夫なのだろう。僕は彼女を気にかけながら家まで帰った。
僕
妃菜
家に着くなりテーブルの上にざるうどんが置いてあった…。
僕
最初から冷たいものを作っておいて冷めるって…。香奈は一体何を作ったと思っているのだろう。
僕
妃菜
香奈
3人で声を揃えて食事開始の挨拶を済ませる。
というより。香奈の提案で三人同時に声を揃えて言わなければならないという訳のわからない決まりが出来ていた。
だから仕方なくそうしたまでで、他人と同じ行動をとるのは苦手な僕だった。
合わせるのがとにかく苦手…で嫌いと言っても過言ではない。
香奈
香奈は自分の作った料理にあまり自信がないのか麺を一口食べる毎に質問してくる。というより麺自体で味が変になるとかあるのだろうか。
僕
僕は同じトーンでそれしか言わなかった。
そう言えばここに飛ばされてから2年くらい居るけれど。妃菜が料理している所を見たことがない。
果たして出来るのだろうか。少し疑問に思ったので聞いてみることにした。
僕
妃菜
僕
妃菜
あえて。ストレートに聞いてみたけれど、少し挙動不審になっているようだ。聞き方間違えたかな…。
妃菜
僕
聞いてみて思ったのが妃菜の手料理を食べてみたい。今度頼んでみようかな。作ってくれるかは別として…。
さて。昼ごはんも食べ終わったし何をしようか。
こっちの世界に来て間もない頃は特に何もすることなくて、その辺をブラブラと歩いてたりしたものだけれど。今はもう見慣れちゃったし。
近場に何があるのかも大体は知り尽くしたし…。 そう考えていると。
香奈
ノックもせずいきなり扉を開けてきた。
僕
香奈
僕
香奈
何も言い返せなかった。
僕
香奈
香奈がそんなことを言い始めた。 暇ではあるけれど面倒事には首を突っ込みたくはないんだよなぁ。 ちょっと考える時間が必要だな。
香奈
妃菜
香奈
僕
妃菜
香奈
「見かけによらず」は余計だ。香奈は満面の笑みで出掛ける支度をしている。僕も出かける準備をしなきゃな。
香奈
妃菜
香奈
妃菜
香奈
ん?そう言えば妃菜って外出してる所確かにあまり見ないよな。
それに人混みが苦手って初耳なんだけれど。大丈夫なのか?
そんなことを思いながら準備をして出発。 歩いて30分位のところに大型のショッピングモールがあった。