女子生徒
3、2、1!
カシャッカシャッと シャッター音が2回鳴る。
俺用と白石用と 2枚撮ってくれたらしい。
その場で印刷された チェキを渡された。
黒尾鉄朗
いいじゃん
黒尾鉄朗
な、白石
白石汐凪
はい
白石汐凪
思い出が形に残るってやっぱりいいですね
写真の中の白石は 嬉しそうに笑っている。
隣を見ると、 目を細めてチェキを眺めていた。
黒尾鉄朗
( ああ、やっぱ… )
好きだなって、 その横顔を見て改めて感じた。
女子生徒
せっかくならその服で回ってきなよ!
白石汐凪
それは流石に嫌!
その後もクレープやアイスなど、
今思うと 甘いものばかりを食べて、
1日はあっという間に過ぎた。
午後は白石が店番なので、
夜久達と合流して 澤村や菅原達のクラスに行った。
空は茜色に染まり、 店じまいが始まる。
すると白石から 電話がかかってきた。
白石汐凪
もう帰っちゃいますよね…?」
白石汐凪
少しだけ時間ありますか?」
白石汐凪
その…2人で」
“2人で”という言葉に 少なからず期待してしまう。
黒尾鉄朗
おう、大丈夫
黒尾鉄朗
裏門で合流するか
俺は夜久達に説明すると、
裏門に向うため その場を後にした。
白石汐凪
すみません突然!帰り遅くなっちゃいますよね
黒尾鉄朗
平気平気
黒尾鉄朗
俺ももう1回白石に会ってから帰ろうと思ってたし
白石汐凪
ほんとですか?それならよかった
白石はほっとしたように 息をつくと、
視線を泳がせる。
横を向いたり 下を向いたりして、
最終的には俺の瞳を射抜いた。
白石汐凪
あの時の…合宿の時の告白のお返事、させてもらっていいですか?
黒尾鉄朗
…いいよ
やっぱりきた。 いい返事かそれとも…。
いくら考えたって 予測に過ぎなくて、
本当の答えは 白石の心の中にある。
それが今、紡がれる。
白石汐凪
私も黒尾さんのことが好きです
白石汐凪
きっと、初めて会った時から…
白石汐凪
お返事遅くなってごめんなさい
白石汐凪
私でよければ…
ギュッと、 効果音が付くくらい。
気付けば俺は 白石を強く抱き締めていた。






