テラーノベル
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明かりのない部屋の中
気持ち悪いくらい静かな辺り
じゃらじゃらとなる金属音
取れない拘束
ここはどこ?
hr.🐑
目が覚めるとそこは知らない家だった 俺はベットの上で手だけ拘束されていた
hr.🐑
高速は硬く、どう足掻いても俺の力では 振りほどけなかった
がちゃッ、
hr.🐑
部屋の扉が開き、人が入ってきた
ur.🎸
そこにはムカつくぐらいすらっとした顔立ちの チャラそうな茶髪が立っていた
こいつが俺を…… ?
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
ずっと俯いてぼそぼそとしか喋らない彼に 俺は無性に腹が立った
hr.🐑
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
ぼそぼそと何言ってるか聞こえない 本当に腹が立つ
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
俺が問いかける質問にただ淡々と答える 犯罪者 …どうしてこんなに腹が立つんだろう
俺、こいつの事 知ってるのかな
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
何かの病気持ちなのだろうか あいつはすくっと立ち上がり、部屋を出て行こうとした
hr.🐑
ur.🎸
ドアノブに手を掛けた所で あいつは硬直した
ur.🎸
hr.🐑
暫くの間が開いたが、あいつは部屋を出ていった
hr.🐑
近くにスマホもないから助けも呼べない
大人しくあいつに従うしかないのか
次の日も、また次の日も あいつは部屋へ顔を出す
俺を幽閉して何がしたいのかさっぱり分からない
どうやら彼は俺の事を細々と知っているらしい
俺のストーカーかなんかだろうか
こんなの人に知られたら警察沙汰だ
本当に頭がおかしい人なのだろうか
何より、ずっと俯いて俺と目を合わせようとしない
暗い表情でいつも俺のいる部屋にやってくる
しかも、そいつの手料理を添えて
ur.🎸
hr.🐑
そういっていつもいつも俺の前に オムライス を置くんだ
俺が好きなのを知った上で
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
ur.🎸
あいつは優しく微笑んだ
hr.🐑
毎回持ってこられ、断っているのだが 流石にお腹空いてきたな
水は辛うじて飲めるが あいつの手料理と思うと気が引ける
hr.🐑
昔、俺に良く手料理を振舞ってくれたとても優しい人 彼の作る料理は美味しくて、優しい味で どんな物でも自然と口から 「美味しい」 と零れていた
だが、今は幽閉されている身だ
あの人に会えるわけもない
hr.🐑
あいつが微笑む笑顔は、俺の大好きなあの人にそっくりな笑顔だった
hr.🐑
今日は中々来ないな
いつの間にか、あいつを待ってる自分がいた
がちゃッ、
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
ur.🎸
ur.🎸
見ると、あいつの手には いつも通り オムライス が乗っかっていた
hr.🐑
hr.🐑
俺は質問を投げかけた
ur.🎸
ur.🎸
あいつは目を見開いた 時々しか見れないあいつの目は 夕日色の綺麗な瞳で、瞳の奥底がきらきらと輝いていた
何にそんな喜んでいるのだろう
hr.🐑
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
真正面から見たあいつの笑顔を俺は
勝手に誰かと重ねていた
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
あいつはオムライスをスプーンで取り 俺の口に運んだ
hr.🐑
口から勝手に言葉が出た
ur.🎸
hr.🐑
ur.🎸
ur.🎸
hr.🐑
少し、信用できるようになった気がする
久しぶりにたらふく食べた俺は すぐにベットで寝てしまっていた
そして、彼の夢を見た
hr.🐑
本当に、いつも彼の作る料理は
何一つ失敗がなくて、見た目も味も完璧だった
hr.🐑
hr.🐑
そんな傍でいつも俺を支えてくれているのに
名前が浮かんでこないな、なんて名前だったっけ
hr.🐑
そっか、思い出した
俺の最愛の人、 うりさん だ
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コメント
19件
記憶喪失?
両 方 の 視 点 見 れ る の さ い こ ー す ぎ
いつもどうり最高です🥹💓 🐑くん記憶喪失になっちゃったとかですかね……🤔 🎸さん視点も楽しみに待ってます🥹