これは
私が碧斗と
付き合う前の話
1年前
女子1
碧斗くーん!
女子2
今日もカッコいいなぁー!
碧斗は
入学した3日後に
ファンクラブができるほど
人気があった。
私は
碧斗の幼馴染。
けれど特別に扱われたわけではない。
碧斗
みんなおはよう。
女子1
おはよー!
女子2
あいさつしてくれた♡
碧斗にキャーキャー言ってる女子は
正直、苦手で
碧斗のことは
ずっと前から好きだったけど
ファンクラブに入らず
女子の輪に入らず
遠くから
眺めているだけだった。
幼馴染なのに
どうしても
距離を感じた。
女子に囲まれてる碧斗を見ると
胸が痛むから
いつしか
碧斗を避けるようになった。
そんなある日。
碧斗と私は
席替えで
隣になってしまった。
女子からの視線が痛い。
わけではなかった。
私は碧斗に
近づいたりしていないので
あの子なら大丈夫。
とでも思われたのかな?
碧斗
希美のこと
碧斗
こんな近くで見るの
碧斗
久しぶりだな。
希美
そうだね。
碧斗
碧斗
最近さ
碧斗
俺のこと避けてない?
希美
え?
希美
避けてなんてないよ。
碧斗は気づいてたか。
碧斗
そう?
碧斗
ならいいんだけどさ。
碧斗
なんか俺
碧斗
悪いこと、しちゃったかな。
碧斗
自分でも考えたけど
碧斗
避けられるようなこと
碧斗
した覚え無くて···。
そりゃそうだよ。
碧斗はなにもしてないもん。
私が勝手に避けてただけで···。
希美
なにもしてないから大丈夫。
碧斗
本当に?
希美
うん。
碧斗
なら良かった。
そう言って
安堵の表情を見せる碧斗。
碧斗
そうだ。
碧斗
希美、今日一緒に帰らない?
希美
え?
希美
二人で?
碧斗
無理かな?
希美
全然。
希美
大丈夫だよ。
碧斗
良かった!
碧斗
じゃあ、今日一緒に帰ろ?
希美
わかった。
碧斗と二人で帰るのか。
高校生になってから
初めてだな···。
緊張する···。
続きます。
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