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そこの水
わたしのアール/和田たけあき様
そこの水
そこの水
そこの水
そこの水
そこの水
そこの水
そこの水
わたしのアール#1
青
スルスルと靴紐が解けていく
ガタガタッ
青
あれほど誰もいないと
確認したはずなのに
そこには青色の髪の毛をした
男の子がいた
青
何をしようとしているのかなんて
僕にはすぐ分かった
青
青
口をついて出ただけで
ほんとは、話しかけるつもりもなく
他人のことなんかどうでも良かった
なのに、
先を越されるのが
何となく癪だったから
青い髪の子は語る
「運命の人だった、」
「どうしても愛されたかった。」
なぜか、
聞き覚えのあることだった
青
青
青
青い髪の子は、顔を歪める
ごめんね、酷いこと言って
青
青
彼は泣く
今までの我慢を
全て吐き散らすかのように
「話したら、楽になった」
って、
青い髪の子は消えてった
青
昨日と同じように、また靴を脱ごうとする
「グスッ、、、」
青
泣き声の方に目を向ける
今日は、少し小柄な男の子がいた
僕はまた、声をかけてしまう
小柄な子は語る
クラスでの孤独を
「無視されてッ、奪われて」
「居場所がないの、、、ポロ」
青
青
青
君たちは、ほんとの辛さも
全部分かってないよ、笑
青
青
青
「お腹がすいたグスッ」
と泣いて
小柄な子は消えてった