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某堕天使日常シリーズ

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某堕天使日常シリーズ

3 - ある程度名の知れた人かもしれない

♥

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2023年06月13日

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〜まのん side〜

ま、まさか、お兄ちゃんが こんなにでっかいまふてるを 持っていたとは……

まのん

(もしかしてお兄ちゃん、相当ガチ勢……!?)

真冬

えっと……い、いる?

まのん

えっ、いいの!?

真冬

うん、実はこのまふてるにかなり部屋占領されちゃってるんだよねw

嬉しいけど、ほんとに もらっていいのかな……!?

まのん

……あれ、お兄ちゃんの部屋ってそんなに狭いっけ?

まのん

(っていうか、お兄ちゃんの部屋自体、全く入ったことないけど……)

物件探しで見に来た時とか、 実家から引っ越した直後とか、 ほんとにそれぐらいにしか 入ったことがない気がする

真冬

あ〜っと……い、色々仕事に使う物置いちゃってて

まのん

ふーん……?

まぁ、私が気にすることでもないか

真冬

そういえばまのん、もうすぐテストじゃなかった?

まのん

えっ? ……あっ、テスト!!

そ、そうだ! すっかり忘れてた!

まのん

(えと、今日が○日だから、テストの日が……)

まのん

ど、どうしよう、1週間後だ……!!

真冬

ちょっ、課題終わってるの?

まのん

多分、大体は……? いや、分かんないっ!

真冬

分かんない!?w

急いで課題表を見て、 残りの課題を確認する

こっちの教科は終わってて、 これはあともうちょっと、 それでこっちは……

まのん

げ、現代文全然終わってない……!!

私、昔から国語苦手だから、 後回しにしちゃってたんだ……!

しかも今回に限って、 一番苦手な文法が出題範囲

先生に出された課題も、 とんでもない量あるし……

真冬

て、手伝おっか?

まのん

い、いいの……?

お兄ちゃん、仕事とかで忙しい はずなのに、救世主だよ……!

真冬

うん、現代文なら得意な方だし、少しは分かると思うよ

まのん

ありがとうお兄ちゃんっ……!!

お兄ちゃんこと救世主様の お言葉に甘えて、膨大な量の課題を 手伝ってもらうことにした

早速課題として出されたプリントの 束を出して、リビングの机に広げる

真冬

うわっ、すごい量……w

まのん

今回の範囲が文法メインだから、これやってこいって言われてて

真冬

へ、へぇ……w

ねぇ先生、うちのお兄ちゃん 軽く引いてるよ??

まのん

……よしっ、やろうっ!

覚悟を決めて、いつも使ってる シャーペンを握りしめた

まのん

(まず最初の問題は……)

2時間後……

まのん

お、終わったぁ……!

真冬

ふふっ、お疲れ様

え、ふふって何それ、 それで気力全回復したよ←

真冬

ちゃんと理解できた?

まのん

うん、お兄ちゃんの解説すごい分かりやすかった!

お兄ちゃん、ほんとに国語 得意なんだなぁ

まのん

(そういえば昔から、国語と英語と音楽の成績はずっと高かったっけ)

……あ、もしかしてお兄ちゃんの 仕事って、小説家とか言葉を使う 仕事だったりするのかな?

そしたら、家にいるのも、 国語が得意なのも納得がいくし……

まのん

(けど、期限とかで慌ててるのは見たことないなぁ……)

まのん

お兄ちゃんって、何の仕事してるの?

ここは、思い切って聞いちゃおう

真冬

えっ? あ〜、えぇっとぉ……。

真冬

お、音楽関係……?

まのん

音楽? バンドやってたりするの?

真冬

いや、そういうわけではないんだけど……

まのん

ん〜……あ、曲作ったりとか?

真冬

う、うん……まぁそんな感じ……かな

へ〜、すごい、曲作ってるんだ

まのん

(あ、そっか、曲作りも作詞とかあるし……)

まのん

どんな曲作ってるの?

真冬

ど、どんな……?

真冬

え、っとぉ……曲……曲ね……w

まのん

……?

何だろ、言いにくいのかな……?

まのん

(でも、何で隠してるんだろう……?)

……えっ、まさかお兄ちゃん、 ある程度名の知れた人だったり!?

まのん

(じゃあ、自分の曲言ったら正体バレちゃうから、言えない……とか……!?)

真冬

……あ〜……まぁ、色々……?

まのん

へぇ、すごいっ! 頑張ってね!

ここはお兄ちゃんの為に、あえて 深くは探らないでおいてあげよう

真冬

う、うん、まのんもテスト頑張って!

真冬

(バレては……なさそう……?)

真冬

(別に嘘言ったわけではないけど……まのんさんそんなあっさり受け入れちゃいます……?←)

真冬

(え、流石にもうちょっと疑ったら……?? お兄ちゃん心配……←)

数週間後

まのん

お兄ちゃんただいま!

真冬

おかえりまのん。テストどうだった?

まのん

あのねあのねっ!

そう、今日はテストの返却日

お兄ちゃんに助けてもらった、 あの現代文は……

まのん

現代文75点だった!

真冬

えっ、すごいじゃん!

平均点がかなり低い中、自分の中でも かなりの高得点を取れたと思う

まのん

お兄ちゃんのおかげだよっ、ありがとう!

そう言って、思いっ切り お兄ちゃんに抱きついた

真冬

わっ! ふふっ、まのんがちゃんと勉強したからだよ、よく頑張った!

すると、わしゃわしゃと 頭を撫でてくれた

真冬

(あ゙〜天使っ……!! もういつでも死ねるっ……!!←)

真冬

よしっ、頑張ったご褒美に何か欲しいもの買ってあげるっ!

まのん

えっ、いいの!?

欲しいもの、欲しいもの……

まのん

……あっ、実は前から、買いたかったものがあって……!

〜お兄ちゃん side〜

可愛い可愛い妹に言われて ボクがポチったのは、自分の アーティストブックだった

いや、たしかにボク(真冬)は 欲しいもの買ってあげるって言った けどさ、まさかボク(まふまふ)の グッズとは思わないじゃん?←

真冬

(……まぁ、まのんが喜んでくれるなら別にマイナスが出ても誤差か←)

そして今日……土曜日は、 例のものが届く日

まのんはというと、朝起きてから ずっとそわそわしていた

真冬

(眺めるだけで癒される……今この場所マイナスイオン出てる……←)

今もリビングをぐるぐる 歩き回ってるし、相当楽しみに してくれていたらしい

真冬

(あの天使が自分の妹とか神様ボクに色々授けすぎでしょ……←)

まのん

……わっ、お兄ちゃんどうしたの?

真冬

えっ?

気づいたら、右往左往する まのんの前に立ちはだかって、 彼女の頭にポンと手を置いていた

真冬

(やばい、行動に気持ちの表れが←)

真冬

あー……も、もうちょっと落ち着いたら?

まのん

う、うんっ……

苦し紛れに言い訳をすると、 納得してくれたのか、 ソファに座ってくれた

真冬

(隣座ろ←)

まのん

えへへっ、つい楽しみで……

ピンポーン

まのん

はーいっ!!

真冬

いでっ

まのんが立ち上がった拍子に、 ボクの足が踏みつけられる←

まのん

あっ、ご、ごめんねお兄ちゃんっ!

真冬

だ、大丈夫〜……

ボクの心配はしつつも、一目散に 玄関へ飛んでいってしまった

まのんの優先事項 兄(ボク)より推し(ボク)なの!?←

真冬

(お兄ちゃん泣くよ……!?←)

真冬

(……いや、いっそボクがまふまふだって正体バラしちゃえば!!)

真冬

いやっ、でもなぁ……

それは、ボクのプライドが 許さない……←

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