〜まのん side〜
ま、まさか、お兄ちゃんが こんなにでっかいまふてるを 持っていたとは……
まのん
真冬
まのん
真冬
嬉しいけど、ほんとに もらっていいのかな……!?
まのん
まのん
物件探しで見に来た時とか、 実家から引っ越した直後とか、 ほんとにそれぐらいにしか 入ったことがない気がする
真冬
まのん
まぁ、私が気にすることでもないか
真冬
まのん
そ、そうだ! すっかり忘れてた!
まのん
まのん
真冬
まのん
真冬
急いで課題表を見て、 残りの課題を確認する
こっちの教科は終わってて、 これはあともうちょっと、 それでこっちは……
まのん
私、昔から国語苦手だから、 後回しにしちゃってたんだ……!
しかも今回に限って、 一番苦手な文法が出題範囲
先生に出された課題も、 とんでもない量あるし……
真冬
まのん
お兄ちゃん、仕事とかで忙しい はずなのに、救世主だよ……!
真冬
まのん
お兄ちゃんこと救世主様の お言葉に甘えて、膨大な量の課題を 手伝ってもらうことにした
早速課題として出されたプリントの 束を出して、リビングの机に広げる
真冬
まのん
真冬
ねぇ先生、うちのお兄ちゃん 軽く引いてるよ??
まのん
覚悟を決めて、いつも使ってる シャーペンを握りしめた
まのん
2時間後……
まのん
真冬
え、ふふって何それ、 それで気力全回復したよ←
真冬
まのん
お兄ちゃん、ほんとに国語 得意なんだなぁ
まのん
……あ、もしかしてお兄ちゃんの 仕事って、小説家とか言葉を使う 仕事だったりするのかな?
そしたら、家にいるのも、 国語が得意なのも納得がいくし……
まのん
まのん
ここは、思い切って聞いちゃおう
真冬
真冬
まのん
真冬
まのん
真冬
へ〜、すごい、曲作ってるんだ
まのん
まのん
真冬
真冬
まのん
何だろ、言いにくいのかな……?
まのん
……えっ、まさかお兄ちゃん、 ある程度名の知れた人だったり!?
まのん
真冬
まのん
ここはお兄ちゃんの為に、あえて 深くは探らないでおいてあげよう
真冬
真冬
真冬
真冬
数週間後
まのん
真冬
まのん
そう、今日はテストの返却日
お兄ちゃんに助けてもらった、 あの現代文は……
まのん
真冬
平均点がかなり低い中、自分の中でも かなりの高得点を取れたと思う
まのん
そう言って、思いっ切り お兄ちゃんに抱きついた
真冬
すると、わしゃわしゃと 頭を撫でてくれた
真冬
真冬
まのん
欲しいもの、欲しいもの……
まのん
〜お兄ちゃん side〜
可愛い可愛い妹に言われて ボクがポチったのは、自分の アーティストブックだった
いや、たしかにボク(真冬)は 欲しいもの買ってあげるって言った けどさ、まさかボク(まふまふ)の グッズとは思わないじゃん?←
真冬
そして今日……土曜日は、 例のものが届く日
まのんはというと、朝起きてから ずっとそわそわしていた
真冬
今もリビングをぐるぐる 歩き回ってるし、相当楽しみに してくれていたらしい
真冬
まのん
真冬
気づいたら、右往左往する まのんの前に立ちはだかって、 彼女の頭にポンと手を置いていた
真冬
真冬
まのん
苦し紛れに言い訳をすると、 納得してくれたのか、 ソファに座ってくれた
真冬
まのん
ピンポーン
まのん
真冬
まのんが立ち上がった拍子に、 ボクの足が踏みつけられる←
まのん
真冬
ボクの心配はしつつも、一目散に 玄関へ飛んでいってしまった
まのんの優先事項 兄(ボク)より推し(ボク)なの!?←
真冬
真冬
真冬
それは、ボクのプライドが 許さない……←