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玄関のドアが閉まった瞬間、 外の空気から解放されたように肩の力が抜けた。 するとすぐに——
弟者
弟者さんがそっと手首を取る。
リビングまで連れていかれると、 おついちさんがブランケットを広げて待っていた。
おついち
優しく肩にかけられたブランケットが 妙にあたたかくて、 目の奥がじんと熱くなる。 兄者さんはすぐ隣に座り、 私の頭をぽん、と撫でた。
兄者
その言葉が胸にしみて、 ほっと涙がこぼれそうになった。 3人が囲むように座ってくれて、 その空気だけで心が少しずつ落ち着いていった。
兄者
兄者さんがキッチンへ向かう。
弟者
おついち
3人が手際よく動きながら、 ちらちらと私を気にしてくれるのが なんだかくすぐったい。
できあがった夕食は、 優しさがそのまま味になったみたいな暖かさだった。
弟者
兄者
言葉のひとつひとつが胸に沁みる。
食べ終わったあと、 おついちさんが柔らかい声で言った。
おついち
その言葉があたたかすぎて、 私はこくんとうなずいた。
私
お風呂に向かう途中、 3人の声が遠くから小さく聞こえた。
扉が閉まった瞬間、 リビングには静かな緊張が落ちる。
兄者さんが最初に口を開く。
兄者
弟者さんも真剣な顔でうなずく。
弟者
おついちさんが腕を組んで、
おついち
弟者
兄者
3人の声が揃う。 そこから、
・部屋をほのかに照らす照明 ・温かい飲み物 ・ふかふかのブランケット ・優しい音楽 ・好きそうな香りのアロマ 一気に準備が進んでいく。
弟者
兄者
おついち
3人が同じ方向を見て、 同じ気持ちで動いている。
髪をタオルで拭きながらリビングに戻ると—— そこには、 見たこともないほど“優しい空間”が広がっていた。
柔らかい灯り、 ほんのり甘い香り、 温かいハーブティー。 大きなふわふわのブランケット。
そして—— 3人が同時に私のほうを振り返る。
兄者
おついち
弟者
その声音は、 まるで壊れものを扱うみたいに優しくて。 私は何も言えなくて、 ただうなずいた。
弟者さんが近づいて、 そっと肩にブランケットをかける。 おついちさんはテーブルから あったかい飲み物を手渡してくれる。
兄者
兄者さんは微笑んで静かに言った
3人の優しさが胸いっぱいに流れ込んで、 私はやっと—— “守られてる”って実感した。
おついちさんが一番にそっと私の隣へ座り
おついち
と言いながら、ブランケットの端を直してくれる。
その言葉だけで、胸の奥がじんわりあたたかくなる。
反対側には 弟者さん が座り、
弟者
と、低くて落ち着いた声で囁くように言う。 その声に包まれただけで、体の緊張が全部ぬけていきそうだった。
少し離れた位置にいた 兄者さん は、
兄者
と穏やかに笑いながら、私の頭をやさしく撫でてくれる。 その手つきが本当に柔らかくて、涙が出そうなくらい安心する。
三人は私がびっくりしない距離感を保ちながら、 それでも確実に「守ってるよ」という空気をまとっていて、 私の心を包み込むみたいに落ち着かせてくれる。
おついちさんはホットミルクを。 弟者さんは私が落ち着く香りのアロマを。 兄者さんはあたたかい照明と音楽を用意してくれたらしい。
おついち
おついちさんがそっと2BRO.マグカップを渡す
弟者
弟者さんが優しく触れながら、さりげなく距離を縮めてくる。
兄者
兄者さんの声は本当に包み込むようで、 その場の空気を甘くしていく。
そして三人が、まるで私を真ん中にして円をつくるみたいに近くへ寄ってきて、 ゆっくり息を合わせてくれる。
私一人のためだけに、 三人が全力で“安心できる夜”を作ってくれている。 それが伝わってきて、胸の奥が甘く、あたたかく満たされていく。
スタンドライトの柔らかい光と、三人の温度に包まれていたら、 気づかないうちにまぶたがとろんと重くなっていった。 私は、おついちさんの肩にもたれたまま、ふわっと息を抜く。
弟者
弟者さんが低い声でそっとささやく。
おついち
おついちさんが、私の頭を落とさないように、そっと支えてくれる。
そんな様子を見ていた兄者さんが、静かに近づいてきて、 私をやさしく腕に抱き上げた。
まるで羽みたいに軽く扱ってくれるお姫様抱っこ。 ぐらっとも揺れない、安心しかない抱き心地。
兄者
兄者さんが、息をひそめるように優しく言う。
おついちさんと弟者さんは、音を立てないように 歩きながら後ろをついてくる。 部屋へ向かう廊下は静かで、 兄者さんの胸の鼓動だけが、心地よく耳に響いていた。
兄者さんがそっと布団に下ろしてくれる。 その一つ一つの動きが、あまりにも丁寧で優しくて、 寝ているはずの心が、とろけそうになる。
かけ布団をふわっと肩まで引き上げた瞬間。 私は無意識に、かすれた声でつぶやいた。
私
その場にいた三人が一瞬だけ動きを止めたのが分かった。 少しして、
弟者
と弟者さんの小さな声。
兄者さんは、そっと微笑む気配を落としながら、
兄者
と、ほとんど息みたいな声でつぶやく。
おついちさんは私の髪を一度だけやさしく撫でて
おついち
と、甘い響きでこぼした。
三人の気配が、 私の寝顔を守るみたいに布団のまわりにそっと集まっていて、 そのまま静かに、静かに部屋を出ていった。
カーテンの隙間から差し込む光で、ゆっくり目が覚めた。 まだ少し体が重いけど、心はふわふわしてる。 昨日、守られて眠った残り香みたいに。
髪をとかして、軽く顔を整えてリビングに降りると―― そこにいた三人が、 なぜか同時に私の方を見る。
そして。 兄者さんが、
兄者
と意味深に微笑む。
弟者さんは腕を組んでこちらを見ながら、
弟者
と、わざと低い声で言ってくる。
おついちさんはキッチンから顔を出し、
おついち
と、明らかに楽しんでる声でニコッと笑う。
私
私は顔が一気に熱くなって俯く。
兄者さんがテーブルを指で軽くトントン叩きながら、
兄者
と笑い、 弟者さんは、
弟者
と追い打ち。
おついちさんがとどめのように、
おついち
と優しく笑ってくる。
三人は明らかに私を中心に甘い空気で包んでいて、 逃げ場がないくらい“好き”が溢れてる。
だけど、 その全部がくすぐったくて、 胸の奥がじんわりあたたかい。 昨日、守られて眠った夜は、 今日の甘い朝に繋がってたんだ――って。