シャラシャラと音を立てながら揺れ動くピアス。
太陽の光に反射し、より一層、青い宝石が輝きを増す。
琴梨
……
そこには、背中が黒い翼で覆われた少女らしき人影があった。
叶愛
りーくん〜
この静けさを破ったのは2人の男女だ。
琴梨
かなかな、遅いっ……
叶冬
だから言ったじゃん、怒るよって
叶愛
まぁまぁ、そう言わずに。ほら、りーくんの好物持ってきたから!
叶冬
…どこから持ってきたの……
叶愛
あっ、その目は疑いの目だな。大丈夫だよ!今度はちゃんと私の上司にもらったやつだから
手渡されたのは小さな包みだった。
それをそっと開け、中身を確認する。
琴梨
……まぁ、許してあげる
叶愛
わーい、やったー
叶冬
ぼくはキミが心配だよ
琴梨
大丈夫だよ、こんなことするの君たちにだけだから。それに、これは君たちへの信頼の証でもあるからね
叶冬
…
叶愛
わぁ…
その言葉を聞いた2人が一等、目を大きく見開いた。
琴梨
な、なに……?
叶愛
なんか今すっごいの聞いた
叶冬
ぼくも聞いた気がする
琴梨
は……?
叶愛
なんか今の、ものすごくプロポーズ感がある…
叶愛
すっごくすごい!
叶冬
いや、かな、語彙力急に無さ過ぎ…
この2人何言ってんの…。
琴梨
よく分かんないけど、かなかなはそう言う人たちでしょ
叶愛
…だってさ、かな
叶冬
かなもね
琴梨
紛らわしいからお互いでかなって呼ぶのやめて…
叶愛
そういうりーくんも、『かなかな』って呼んでくれてるじゃん
琴梨
……
琴梨
マコロン食べよー
叶愛
あ、照れてるの〜?
琴梨
うるさいっ…!
ガサガサと紙袋から菓子を取り出す。
叶愛
もー、素直じゃないなぁ
叶冬
ことり、どーどー
叶冬
お菓子でも食べて落ち着いて
琴梨
〜〜っ……
琴梨
はぁ……
気持ちを落ち着かせるため、小さく息を吐く。
それから、マコロンと呼ばれたものを口の中に放り投げた。
バリバリと食感のいい音だけが辺りを包む。
叶愛
ねぇ、りーくん
琴梨
なに
叶愛
また、ここに来てもいい?
何を今更…。
琴梨
…好きにすれば
叶冬
ほら、言ったじゃん
叶冬
ことりは拒絶しないって
叶愛
あー…、りーくんはやさしいなぁ!
かなめは少し、変なところで変だよな。
叶愛
私泣いちゃう
琴梨
嘘泣きでしょ
叶冬
嘘泣きでしょ
2人が同時に言った。
叶愛
うわっ、2人して酷い!
叶愛
うぅっ、こんなか弱い少女を…
叶冬
…よく言うよ……
叶愛
かななんてもう、守ってあげないんだからねっ!
叶冬
別にぼくは一向に構わないけど、後で必死な顔して助けに来るのかなじゃん
叶愛
うっ…
どうやら相当、壮絶な日々を過ごしているようだ。
あまり深くは聞かないどこ…。
琴梨
…ん
琴梨
…僕もう帰らなきゃ
叶愛
え、もう行っちゃうの?
琴梨
可愛い相棒が心配するからね
叶愛
えー…
叶冬
どうせ明日も来るんでしょ
叶愛
んー…。じゃあ、またねりーくん
ひらひらと手を振った。
彼らの後ろ姿が見えなくなったところで腰をあげる。
琴梨
さて、僕も帰ろ
明日も来るであろう彼らの浮かべながら、バサリとその場を飛び立ち、夕焼けの空へと姿を消した。
ノオネ
ノオネだよ
ノオネ
今回はただオリキャラちゃんたちを絡ませただけのお話
ノオネ
オチはない
ノオネ
かなり雑だけど、描いてみた
ノオネ
かわいーん
ノオネ
今度またちゃんと描こ
ノオネ
ばい