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~真意と本音~
10月15日
___________________
昨日は沢山雨が降り注いで
花凜の苦しみも少しは流してくれたかな。
相川純恋
吉田椿樹
そうだといいな。
今日は割とすっきりした顔してたような
そう思いたい。
吉田椿樹
相川純恋
吉田椿樹
相川純恋
吉田椿樹
俺からするとすっきりして見えたけど
周りから見るとそうじゃないから
相川さんに胸ぐら掴まれたわけだけど
吉田椿樹
吉田椿樹
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
友達の為にこれだけ
怒ったりできるなんて
ほんとに花凜が大切なんだ
なんてかってに安心する。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
怒りをぶつけきれずに
歯切れ悪く俺のこと心配するとか
お前が好きになった人は優しいな
花凜……
吉田椿樹
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
でもその優しさが時に
胸を締め付けることもある。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
それで花凜は沢山泣いてきたんだから。
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
相川純恋
吉田椿樹
昨日こことを言えるわけもなく
泣かせてしまった責任も
巻き込んでしまった責任も
背負うのはこれから。
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
相川純恋
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
相川さんの言葉に何も言えなくなった。
否定も肯定もできない。
ただただ、相川さんを見つめるだけ。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
相川純恋
相川純恋
相川純恋
確かに、花凜は
何でも素直に受け取るからな。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
相川純恋
相川さんは特に
花凜の口から聞くべきだと思う。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
罪滅ぼしの為に謝るわけじゃないけど
相川さんが俺らの関係を
1番心配していた。
だから、言わなきゃいけない気がした。
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
いけないことだとわかってて
巻き込んだ。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
巻き込んででも
救いたかった。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
花凜に自分を重ねて
俺の閉じ込めた心ごと
救い出したかった。
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
でも、相川さんももうずっと前から
そうだったんだ。
お互いちゃんと"好き"なのに
大切なのに近くて遠い……
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
なかったことにはしない。
前に進む。
もうこれ以上
自分たちの首を絞めない。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
相川さんに感謝されるくらいには
花凜の気持ち
少しくらい軽くできたかな。
吉田椿樹
吉田椿樹
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
知ってる
その言葉。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
相川純恋
相川純恋
吉田椿樹
吉田椿樹
全く……
俺らは随分優しい人を
好きになってしまったな。
吉田椿樹
相川純恋
吉田椿樹
俺も決めないと
きっと昨日のうちに花凜は
決めたことがあるんだと思う。
そして、許させると思ってなかったのに
相川純恋
相川純恋
相川純恋
笑顔を向けられるとは……
俺もどの選択をするのか
決めるのは俺自身
ただひとりなんだ。
吉田椿樹
~大切な理由~
10月18日
___________________
チャイムと共に
俺の親友はスイッチが切れたらしい。
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
テスト初日からフラフラで受けるって
何があったのかと思えば……
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
鈴木和雪
連絡しとかなきゃな……石川さんに
迎えよろしくお願いします、と。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
何があったか知らねえけど
何かで悩んでることくらいわかる。
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
俺には言わない。
言えないらしい。
答えが見つからないらしい。
バカな俺にはその理由さえわからない。
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
鈴木和雪
真っ赤な顔して苦しそうに静かに頷いた。
机に突っ伏して顔が良く見えないけど
震えた椿樹の身体は
熱があるからか
いつも以上に辛そうで、見てられない。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
吉田椿樹
鈴木和雪
かってに待つ。
悩ませる何かから
救い出せる
その時を待つ。
だから言わないままでもいい。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
珍しく名前なんて呼ぶな
ちょっとむず痒いぞ。
鈴木和雪
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
でもまあ、弱ってる時って
甘えたくなるんだっけ?
仕方ないから柄じゃないけど
頭撫でるサービス。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
普段は誰より大人なのに
椿樹ってたまに幼い瞬間がある。
そんな時に甘えられる存在であるなら
本望。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
救われたお前に
何度でも言わないと。
鈴木和雪
お前が大切だって
必要なんだって
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
言葉にして伝えてく。
だから、頼むぞ。
突然目の前から消えたりなんかするなよ。
___________________
きっと話してない
話せてない過去がお互いある。
それでも、親友で居させてくれよ。
お前と話すどうでもいい話と
夢の話これからも話させてくれよ。
くだらない日常を
最高の日常に変えてくれ。
それができるのは
挫折を知ってから出会って
支え合ったあの日々を過ごした
椿樹
お前だけなんだ。
~迷い道~
10月21日
___________________
テストを終えて初めて迎えた月曜日。
まだ迷いはあるけれど
晴れ晴れとした気分。
先生
平井花凜
先生
先生
平井花凜
椿樹、今日休みだったの。
風邪?大丈夫かしら
平井花凜
先生
先生
あたし達の中は先生達にも広まるほど
近いものだったのか。
平井花凜
先生
先生
先生
平井花凜
先生
先生
先生
確かに。
知り合い 多いけど
誰ともあまり深い関係ではない。
鈴木以外は……
平井花凜
平井花凜
先生
そうよ。
何故かはわからないけど
この学校に入る前から仲良いもの。
鈴木なら……
鈴木和雪
平井花凜
先生
鈴木和雪
平井花凜
やっぱり仲良いのよね。
好きだってことはすぐ言ったのに
一向にどうして仲良くなったかは
全然教えてくれないから不思議。
先生
鈴木和雪
先生
鈴木和雪
先生
平井花凜
そんなこと言って
鈴木は見ないと思うけど……
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
鈴木和雪
鋭いとこつくわね、珍しい。
何か聞かれたらどうしよう……
あたしの口からは言えないわ。
平井花凜
鈴木和雪
平井花凜
鈴木和雪
鈴木和雪
言えないのよ。
鈍感な鈴木には尚更ね。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
それはあたしも知らなかった。
風邪拗らせて休み明けも
お休みなんて珍しい。
平井花凜
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
微妙な顔しないでよね。
悪気があるわけじゃ……
平井花凜
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
平井花凜
もしかして……
自分には話さないのに
あたしに相談(仮)がいってること
悔しいんじゃ……
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
これ知ったら椿樹……
熱あっても嬉しくて暴れそう……
全力で止めないと。
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
大切に想われてるって感じると
ちょっと安心するわね。
可愛い弟、椿樹……
あなたと想い人はバカだけどいいやつね。
鈴木和雪
平井花凜
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
平井花凜
鈴木和雪
嘘、ただのバカですね。
でもそうゆうとこが好きなのかしら……
鈴木和雪
平井花凜
平井花凜
平井花凜
鈴木和雪
平井花凜
いいやつなんだけどな。
すみれのこと大切に思ってるし
変だけどなんだかんだ優しい。
鈴木和雪
平井花凜
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
平井花凜
急に慌ただしいわね……
平井花凜
平井花凜
鈴木ひとりで見舞いに行かせるの
平井花凜
椿樹が元気になったら
あたしのちゃんと告白するわ。
あたしたちの未来か
幸せでありますように。
~思春期~
10月31日
___________________
「今日純恋に告白する」
と、花凜から一言連絡が入った。
子供1
子供2
吉田椿樹
吉田椿樹
ハロウィンというイベントがある日を
告白の日に選んだのか……
子供1
子供2
吉田椿樹
吉田椿樹
特に意味はないだろうけど……
子供1
子供2
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
純粋な子供達を前に嘘つくなんて
不純なおとなになっちゃったかな。
吉田椿樹
吉田椿樹
子供1
子供2
子供2
吉田椿樹
可愛いなぁ……子供って。
いや、俺もまだ子供か。
何とも言えない微妙な歳だな。
吉田椿樹
吉田椿樹
花凜のところに行こうとしたら
鉢合わせてしまうなんて……
震えた声に赤い頬。
それでも真っ直ぐ伝える花凜は
綺麗で美しかったと思う。
吉田椿樹
石川
吉田椿樹
吉田椿樹
俺の両親は仕事で忙しいから
家には家政婦さんがいるけど
その中でも1番若いお世話係
俺のお兄ちゃん的存在の
いし君。
石川
石川
石川
吉田椿樹
吉田椿樹
お世話係がいるなんて
所謂俺は箱入り息子ってやつらしい。
石川
石川
石川
吉田椿樹
石川
吉田椿樹
吉田椿樹
これは過保護というやつだ。
心配してくれるのは嬉しいけど
ただの風邪で大騒ぎしないでくれ。
石川
石川
石川
吉田椿樹
吉田椿樹
まあ、実際そうなんだけど。
風邪ひくといつも
喘息悪化しちゃうから
1週間も休んでたけど。
吉田椿樹
石川
石川
吉田椿樹
吉田椿樹
ちょっと心配性過ぎないか?
石川
石川
石川
石川
石川
俺は……
何もかも向き合うことから
逃げ出したのだ。
吉田椿樹
石川
石川
石川
石川
仕事で忙しいから工夫さえすれば
会わずに済んだから
逃げ続けた約1年。
吉田椿樹
吉田椿樹
石川
石川
石川
我ながら子供ぽいことしてるな。
不純なおとなだと思ったり
子供だと思ったり
こうゆうの何か知ってる。
石川
石川
石川
石川
俺の気持ちを見透かすように
励ましてくれてるのかな……
石川
石川
石川
石川
吉田椿樹
いし君は全て知ってるのかな。
俺の気持ちが見えてるのかな……
なんでそんな優しいこと言うんだよ……
石川
石川
石川
石川
吉田椿樹
そうだよな。
何言っても何しても
親は親だよな……
石川
石川
石川
石川
吉田椿樹
石川
石川
石川
まだ答えなんて出せない。
花凜とのことだけじゃない。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
俺がついた嘘はこれだけじゃないから
その嘘ももうやめないと……
花凜が答えを出したように……
石川
石川
石川
吉田椿樹
石川
吉田椿樹
俺も答えを出すよ。
嘘を重ねるのも誰かを深く傷つけるのも
俺が傷つくのも
もう嫌だから……
___________________
そして
俺の望む未来に
道が開けますように……