💎くんの片想い~(?)

初兎ｸﾝの部屋

初兎ちゃんに呼ばれた

嫌な予感はするけれど,ちゃんと話さなければ,とは思っていた

いふくんのこと。

初兎ちゃんもいふくんのこと好きなんだ

こんなこと言うなんてそうに決まってるよね,

なんとなく分かってたけど,笑

なんとなく聞かれることはわかっていたけど

もうバレちゃったんだね

僕は酔ってなかったけど…

初兎ちゃんは本気だった

今まで見たことも無い目をしていた

僕だって負けるつもりないから

そんな言葉今の僕には言えなかった

いふｸﾝ視点

昨日ほとけに"キス"をされた

酒のせいで忘れてなんかいない

ないこが来た後からのことは覚えてないけど。

別に嫌な気持ちにはならなかった

むしろ気持ちよかった…って別にそんなんじゃないだろ…

ちょっと心がチクッとした気がした

いやきっと気のせいだ

なんで俺にそんなこと聞くんだよ

別にあいつなんて…

俺には初兎が…

またわかんなくなった

頭が痛い,胸が痛い,何でこんなに悩んでるんだ俺…

いむｸﾝ視点

今日こそ気持ちを伝えたい

初兎ちゃんに先越される前に…

もう初兎ちゃんがいた

既に先越されてた

告白するんだろうか,あぁ…いふくんは初兎ちゃんと付き合うの…??

肩を叩かれて振り向くと,そこにはないちゃんがいた

もう無理なのかと心が痛い今,僕はないちゃんの前で泣いてしまった

僕はないちゃんに支えられながら部屋に向かった

ないこｸﾝの部屋

一瞬何を言っているのか分からなかった

本当は"ごめんなさい"と断るところだ

でも今の僕は

ないちゃんに縋ってしまった

良くないとわかっているのに

きっと僕もないちゃんも分かっていたけれど

止められなかった

僕らの傷はそれだけ深かった