テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
第23話読み終えたよ〜〜!!🌸💕 皐月ちゃんの誕生日シーン、めっちゃほっこりした…!!ママのバースデーソングとピンクのテディベアに「毎晩この子と寝るわ」って言う皐月ちゃん、可愛すぎて泣く😭💖 そしてまさかの「つむじちゃん=結莉」展開に私も声出たわ!!笑 羽矢斗くんの動揺っぷりがリアルでニヤニヤしちゃった〜。松田先生の「頭を空っぽに、彼を想う心を満たして」って言葉、沁みた…。次回のローザ・フェルグでの対話、どうなるんだろうドキドキする!!
#シンママ
沙華やや子
586
183
玉葱三太郎
448
116
電車に乗ると1人分あいていた席を、皐月は結莉に譲った。
自宅の最寄り駅に到着し、歩き始めてからも親子はなにをしゃべることもなく、家まで静かだった。
結莉は、羽矢斗が明日のお昼休憩に電話をくれるだろうと考えた。
結莉
過呼吸は落ち着いたが、帰宅してもブルーな結莉。
でも今日は皐月の16才のお誕生日だ。
結莉
結莉が突然大声を上げたので、皐月は母・結莉のそばで飲んでいたコーラをこぼしそうになった。
皐月
結莉
結莉の表情がフッと明るくなった。
皐月
パタパタッと自室へ行き、ドアを閉めた結莉。
クローゼットまでやって来た。
そう! 皐月へのバースデープレゼントを隠して居たのだった。
真っ赤な大きな紙袋をガサゴソッと取り出す。
結莉
大きなプレゼントに話しかける結莉。
そうして結莉はいそいそと部屋を出て行った。
皐月の元へと戻り、結莉は歌い始めた。
結莉
普段真ん丸な皐月の瞳が細くなっている。喜び笑んでいるのだ。
結莉
結莉は皐月がテディを見たらどんな顔をするかな、とドキドキして居る。
結莉が歌い終わると拍手をした皐月は、プレゼントを受け取った。
すぐに大きな袋をのぞき込む皐月。
そして
皐月
とはしゃぎつつ、ピンク色の大きなテディーベアーをそっと袋から取り出し、抱きしめた。
皐月
結莉
皐月
結莉
ピンクのテディーちゃんは首におリボンをつけている。白地に赤い水玉模様のリボンだ。
皐月
そう言って幼げに笑う皐月。
結莉
――――翌日の月曜日。今日は雨。皐月はバス通学だ。
結莉
皐月
きっと羽矢斗は電話を掛けて来る、
と結莉は早朝から家事を済ませ、ラジオを聴きながらベッドでボーっと過ごしていた。
お昼時だ。
いつもは羽矢斗がお昼を食べた後、30分以上はおしゃべりをする。
しかし……13時になろうかというのに、電話が掛かって来ない。
結莉
淋しい気持ちに襲われた結莉。
その瞬間だ。
電話が鳴った。
スマホを見ると羽矢斗からだ。
結莉は深呼吸をし、電話に出た。
結莉
羽矢斗
結莉
結莉はきのうのこと、
羽矢斗とジャンくんが、
自分の中で1人の人間として溶け込んでくれなくて、
苦しい。
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
羽矢斗
結莉
羽矢斗
かなり羽矢斗が驚いている。
そしてすぐに続けた。
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
羽矢斗
結莉
結莉は、やっぱり愛おしくてたまらないのだ、
羽矢斗が。
引っかかっているのは
『ジャンくん(=羽矢斗)が、自分と他の女性に同時に心惹かれていたという話』
***
――――そうしてモヤモヤ、ソワソワとする一日が過ぎ、今日は結莉の通院日。
つまり、羽矢斗イコールジャンくんと話をする日だ。
ウキウキとしたデートの気分にどうしてもなれない結莉の今日のファッションはシックなブルーのワンピースだ。
せめて足元だけでも、と、パンプスは濃いめの赤にした。
今日のクリニックは普段よりかなり空いていた。
結莉は主治医の松田ドクターに、つい最近起こった出来事を話し、とても複雑な気持ちなのだと語った。
松田ドクターは、パソコンのほうを向き、耳をしっかりと結莉に傾け真摯に話を聴いて居る。
時々結莉のほうを見てしっかりと相槌を打つ。
松田ドクター
結莉
松田ドクター
結莉は松田先生の言うことは懸命だと思った。
というか、自分は先生に背中を押して欲しかったのだ。
松田先生が話すことは初めからどこかでわかって居た結莉だ。
結莉
松田ドクター
と、ドクターが微笑んだ。
結莉
松田ドクター
松田ドクター
結莉は松田ドクターの言わんとしていることがなんとなく理解できた。
結莉
松田ドクター
結莉
松田ドクター
結莉
診察室の扉を閉める時に、結莉の気分は少しだけ晴れていた。
結莉
そう思えた。
病院のすぐそばにある院外薬局で薬を受け取り、再び外へ出た。
薬局の軒下で、小雨になった空を見つつ
結莉
と両手をグーにして上に向け背中を伸ばした結莉。
深呼吸をした。
雨と花の匂いがした。
忘れないよう傘を手首に引っ掛けてから、結莉は震えそうになる指でスマホに文字を打った。
結莉
今日はすぐに診察の順番が来てスムーズだったので10時にもなっていない。
すぐにROULメッセージ着信のマークがスマホ画面に映った。
羽矢斗
羽矢斗
羽矢斗
結莉
薬局からもすぐの『ローザ・フェルグ』に着いた。
この間皐月と来た時は、花壇にクリスマスローズがいっぱい咲いていた。
今はそこへ向け、ピンク色のヒヤシンスが寄り添うように咲いている。
華やかな花壇にほっこりする結莉。
雫を受けた花びらが美しい。
羽矢斗にわかりやすいように、窓際の席を指定し、スタッフに案内してもらった。
結莉は「連れが来るので注文は後にします」と、そのスタッフに伝えた。
丁度お花がよく見える席。クリスマスローズが、ヒヤシンスが、緊張を和らげてくれる。
結莉が席に着き5分ぐらい経った頃、スーツ姿の羽矢斗が店にやって来た。
ドキリ!
いつもの羽矢斗だ。
そのはずだ。だのに結莉にはジャンくんと羽矢斗が別の人物に見えたりして、困る。
羽矢斗はすぐに結莉に気づきテーブルに着きながら
羽矢斗
と言った。