鉄穴森
奈那
奈那は誰が見ても満身創痍で瞳は焦点が定まっていない。
ふらつく足でその場をくるくると回っているが、本人は真っ直ぐ歩いているつもりなのだろう。
鉄穴森
鉄穴森
奈那
鉄穴森
小鉄
奈那
譫言のように呟く。先程まで無理をしていた反動だろう。
周辺に生い茂る木に衝突しそうになっている。まともに目も見えていないか、見えているが歩けない程だ。
鉄穴森
小鉄
小鉄
小鉄
奈那
鉄穴森
鉄穴森
鉄穴森
奈那
鉄穴森
小鉄
奈那がやっとの思いで鉄穴森の方を向き、なにか話そうと口を開いた瞬間。
小鉄が思い切り飛び上がり、奈那の首に強烈な手刀を落とした。
奈那
鉄穴森
普段であれば避けることが出来るはずの手刀を見事に食らい、いとも簡単に気を失った。
奈那
目に光の入り込む感覚。まだ暗いが、夜明けが近いことが分かる。
時透無一郎
あたたかい。そして、心地の良い揺れ。
小鉄に気絶させられたことは覚えていたが、どれだけの時間が経ったのだろうか。
それよりも。何故すぐ前方から声が聞こえるのか。景色は勝手に変わっていくのだろうか。
周囲を見回す……ことをするまでもなく原因が判明した。
奈那
時透無一郎
なに、じゃないでしょうと奈那は心の中で叫んだ。 何故か。それは、
奈那
重症の無一郎が、奈那を背負って軽々と走っているからだ。
時透無一郎
奈那
時透無一郎
あの場所に使える刀なんて……いや。
奈那は状況を察した。そして、追いつかれたらどうなるかを。
奈那
時透無一郎
奈那
時透無一郎
奈那
バタバタと重症である無一郎の背中で暴れる重症の奈那。
時透無一郎
奈那
いっそ、ここまで来たなら炭治郎に刀を渡さなければならない。
今の状態では無一郎も奈那も鋼鐵塚の殺意を避けることは出来ないだろう。
誰しも、無駄に痛い思いをするのは嫌だ。
奈那
炭治郎の足元を狙って刀を投げる無一郎。
時透無一郎
先は崖。鉄穴森と小鉄が必死に止めているが、鋼鐵塚が二人に追いつくのにそう時間はかからなかった。
鋼鐵塚
鉄穴森
鋼鐵塚
こうなった鋼鐵塚に話は通じない。
時透無一郎
奈那
竈門炭治郎
鋼鐵塚
時透無一郎
奈那
ここまで読んでくれてありがとうございます!!
次のお話からは《続編》となっております
もしかしたらお話がちょっとずれたりするかもですが 暖かく見守ってください♡♡
では!!!!
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