雫
続きです!
藤浪
じゃあね。
藤浪が絨毯に乗る
龍
うん
藤浪の姿から龍の姿になる
龍が降りる
龍
楽しかった?
藤浪
うん!
龍
これ、任せる
龍が済の銅像(溶けない氷になった済)を投げる
藤浪
おっけー!
励
最後に質問していい?
藤浪
ん?いいよ
励
それ、どうするつもりなの?
藤浪
それはもう、答えは決まってるでしょ?
藤浪
粉々に潰す
龍
それがいい
励
なんで?
藤浪
だって、この状態は凍らせただけだから
恵菜
残酷ね
雫
しょうがないわ
藤浪
このように
藤が銅像の片腕を握りつぶす
握りつぶした瞬間、破片は溶ける
藤浪
この瞬間がいい
藤浪
ね?神の真殿
龍
え?
藤浪
あー、ごめん!言っちゃった
龍
別にもういいよ
恵菜
神の真?
龍
うん
励
龍のことは人々は神の真って呼ぶの
励
だって怒りや憎しみなどの感情を持っている神はいないから。
龍
神の本性的な感じかな!
雫
なるほどね
恵
ちなみにみんなにそう言うのあるの?
藤浪
もちろんさ!
水
そうなんですね!
恵菜
気になる!
藤浪
恵菜は、、、
藤浪
静かな能力者
恵菜
へぇー!なぜ?
藤浪
息で人を殺せるから(倒せる)
恵菜
なるほど確かに
恵菜
ちなみになんでそうやって龍のこと呼んだの?
藤浪
だってさ、いつもそう呼んでるんだよ
龍
辛かった?
藤浪
そうだね
恵
藤浪はなんて言うの?
龍
復讐の王
龍
けど、私はそうは呼ばない
雫
そっか
藤浪
ちなみに
藤浪
雫は一滴の血
雫
なぜ?
龍
雫が殺したあと、誰しもが一滴の血を出して死んでいるの
雫
へぇー。不思議だね
恵菜
そうだね!
藤浪
水は優しさ
水
優しさですか?
藤浪
だって水は殺すとき、水流の技で殺している!
水
そうですね
藤浪
水流の技は1番苦しまず、楽に死ねる技!
藤浪
だから優しさ!
水
へぇー。よくわかったものですね
藤浪
もちろん
藤浪
恵は
恵
うん
藤浪
唯一の成功作
恵
へ?
藤浪
私たちの一族がめざしていたのは
藤浪
名前は藤崎川 恵
藤浪
能力は自然とその他
藤浪
だから君は!すごく望まれた子だ!
恵
なるほどね
藤浪
励は
藤浪
体の最強
励
え?
藤浪
君に今のところ能力を使わせたものはいない!
藤浪
能力を使う必要が無いほど、体が優れている!
励
なるほどね。
藤浪
うんうん。私でも君は強いと思う
励
ありがとう
藤浪
じゃあ私はここら辺で眠るね
藤浪
何かあったら!
雫
みんなのことありがとう
藤浪
!!いえいえ
藤浪が乗った絨毯ごと消える
恵菜
すごーい
励
さすが
龍
そうだね
恵
すごいね
雫
ほんと
水
尊敬です
龍
まぁ、見てわかる通り
龍
彼女が私の前世の人だよ。
龍
質問がないなら今はこのくらいにしとこうかな
雫
わたしは大丈夫
恵
同じくー!
励
同じです
恵菜
同じ
水
大丈夫ですれ
龍
じゃあ解散!明日から稽古始めるから寝て体力づくりしといて!
雫
了解
みんながいなくなった。
龍
ねぇ、藤浪
藤浪
なにー?
絨毯に乗っている藤浪が出てくる
龍
質問しても?
藤浪
いいよ!
藤浪
何について?!
龍
心中について
藤浪
ほう。
藤浪
神の真殿が知りたいなんて!どんな内容か実に興味深い!
龍
言っても?
藤浪
もちろん!
龍
どうしてあなたは愛を感じたい?
藤浪
だってさっきも言ったけど、
藤浪
行動で示さなきゃわかんないでしょ?
藤浪
私を思って死にたいって言ったら一緒に死んでくれる方が愛が感じられる!何よりも!これが理由
龍
けどさ、あなたを恐れない、舐めない、大切に思ってくれる人は……
藤浪
知っているさ。
藤浪
どうせ、悪いことをした人と死ぬなんて……
龍
その件だけど
龍
私だけと心中しない?
藤浪
ふふっ
藤浪
なぜ今?
龍
私も敵と死ぬのは嫌よ
龍
あなたとも普通の暮らしをしてみたい
龍
天国で
藤浪
天国?馬鹿げてる
藤浪
私たちが行けるような所じゃないよ
藤浪
私たちは「守る」という目的でも
藤浪
世間で言う「人殺し」なんだから
龍
……
龍
多分、能力者だけが行ける天国があるよ。
藤浪
本当かい?それは興味深いね!
藤浪
答えはただ一つだよ。
龍
心中する?
藤浪
勿論♡
藤浪
けど約束よ。
「私たちを求める人がいれば、生きて助ける」
藤浪と龍が同時に言った一言 これにどんな意味があるか…
藤浪
やはりそうだよね!
龍
こんなことは夢のまた夢だけどね
龍
人間は能力が欲しくて、
藤浪
能力者は人間の「普通」が欲しい
この世界では能力者に産まれると「普通」の何かができない
藤浪
で、今薬にしている敵はどうするの?
龍
死ぬ前に殺さない?
藤浪
それがいいね。
藤浪
神の真殿との心中楽しみにして置くよ
龍
私もよ。
藤浪
意地悪な質問していい?
龍
え?
藤浪
神の真殿が男嫌いな理由は?
龍
……
龍
最低な質問ね。「復讐の王」
藤浪
なっ!そっちも悪意があるじゃないか!
実は藤浪は「復讐の王」と言われている。理由は……(前回のにあります)
龍
まぁ、いいよ。理由は
藤浪
うん!
龍
私にも多少前世があるから。
藤浪
私の前世?
龍
そうね。
龍
その時、男と結婚していたのよ
龍
ある日その男は、私を殺した
龍
理由は簡単だよ。
藤浪
その男も後でいくと言ったから?
龍
そうよ。
龍
その言葉を信じて私は殺されたの
龍
けど、そいつは死ぬことなく、不倫していた女のところに行った。
龍
そいつは嘘をついていた!
龍
他にも出会った男は
龍
DV、セクハラ、モラハラ、、、
龍
たくさんのことをしていた。
龍
だから嫌い
藤浪
そっか。ごめんね。こんなこと聞いて
龍
ほんと
藤浪
!!龍私の後ろに
龍
私の名前……
藤浪
「復讐の王」に呼ばれるのは一族の恥…と言われたけど、緊急事態なんだ。
龍
了解
コンコン
静かな部屋にノックが響き渡る