笑顔灯して

俺はひたすらに亮平が泣いてる理由を知りたい

それはそうだ。 これを機に俺は色々なところで表情を変えるようにした

亮平の下半身がキラキラと星屑になりながら俺の手の中で消えてゆく…

もう口が消えてしまう

手には何も残っていなかった

もう、これでいいんだ。 さよなら、元気でね、ばいばい。 君に灯ったら嬉しいな 君には笑っていてほしいな。

彼は笑顔を忘れた男性。 しかし、自称シザルの生命体が彼の人生を大きく変えた 彼が生きていたのはたったの3週間ほどだった。 たった3週間だが、その日常はいつの間にか彼の当たり前になっていた。 いつの日にか、彼に笑顔が灯った。

そんな当たり前は突然消えた。 「またね」 次会えることはもうないと分かって彼は言った。 それほど、もう一度彼に会いたいと思ったのだろう。 形の彼はいないが、気持ちの彼は、彼の心の中にいる。 いつでも彼の笑顔を灯す為に心の中で話しかけてくるのだった。 「ねぇ、蓮、これなぁに？」 「うわぁぁ女神様ー！！このビジュヤバいんだけど！」 「ねぇ、蓮、これどぉ？」 「蓮、口角上げて？ 無理矢理笑えば意外と気持ちが晴れるかもよ？ 無理矢理やっちゃったから、隠した気持ちは僕が食べてあげるよ！ だから、笑って？ 笑顔、灯して？」

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