今日もまた、
君を見つめる。
君は僕に気づかないけど、
ずっとその背中を目で追いかけてる。
いつかは会って話したい。
でも、会うことなんてできない。
僕がこんな体に生まれてしまったからー。
僕は生まれつき心臓の病気だった。
生まれてからずっと病院の中で過ごさなきゃいけなかったんだ。
外に出ることは許されない。
だから、学校でさえ行ったことがない。
どんなものなのか頭で想像するだけ。
「学校めんどくさい。」 なんて言ってる人がいるらしいけど、
僕からしたら贅沢なんだよ。
ガラッ
看護師
鬱くん
看護師
体調どう?
鬱先生
いつも通りです
看護師
...そう
看護師
ゆっくり休んでね
鬱先生
.........
ゆっくり休んだら病気が治るわけないじゃん。
ただ暇なだけ。
小さい頃からそうだった。
ゆっくり休みなさいゆっくり休みなさいばっか言うけど
休んだところでちっとも良くならなかった。
話す相手もいないから心の中で毒づく。
でも、心の中で言ったって何かが変わる訳でもない。
そう分かっていながらも親に"捨てられ" 、友達すらいない僕には
心の中で言うしかないのだ。
これが本当の孤独なのではないだろうか。
そんなことを考えながらも窓の外を眺めていると、
僕の瞳に君が映った。
鬱先生
綺麗だな...
そう呟いた時には既に僕の瞳から君は消えていた。
鬱先生
はぁ
僕はもう限界だ。
瞼を閉じ君の姿を思い浮かべながら
窓の外へ飛び降りた。
END.