今日もまた、
君を見つめる。
君は僕に気づかないけど、
ずっとその背中を目で追いかけてる。
いつかは会って話したい。
でも、会うことなんてできない。
僕がこんな体に生まれてしまったからー。
僕は生まれつき心臓の病気だった。
生まれてからずっと病院の中で過ごさなきゃいけなかったんだ。
外に出ることは許されない。
だから、学校でさえ行ったことがない。
どんなものなのか頭で想像するだけ。
「学校めんどくさい。」 なんて言ってる人がいるらしいけど、
僕からしたら贅沢なんだよ。
ガラッ
看護師
看護師
鬱先生
看護師
看護師
鬱先生
ゆっくり休んだら病気が治るわけないじゃん。
ただ暇なだけ。
小さい頃からそうだった。
ゆっくり休みなさいゆっくり休みなさいばっか言うけど
休んだところでちっとも良くならなかった。
話す相手もいないから心の中で毒づく。
でも、心の中で言ったって何かが変わる訳でもない。
そう分かっていながらも親に"捨てられ" 、友達すらいない僕には
心の中で言うしかないのだ。
これが本当の孤独なのではないだろうか。
そんなことを考えながらも窓の外を眺めていると、
僕の瞳に君が映った。
鬱先生
そう呟いた時には既に僕の瞳から君は消えていた。
鬱先生
僕はもう限界だ。
瞼を閉じ君の姿を思い浮かべながら
窓の外へ飛び降りた。
END.
コメント
2件
窓の外で待ち伏せしてるわい((殴