斎藤
なぁなぁ、最近流行ってる病気…怖いよなぁ
前田
病気?…そんなの流行ってたっけ?
斎藤
あぁ、前田は、知らないか、お前テレビあんま見ねぇもんな〜
前田
で、どんな病気なんだ?
斎藤
えーっとな…確か白猫病だっけ?そんな名前だった気がする
斎藤
なんかある小屋に行ってその中を覗いたら全ての猫が白い猫に見えるらしいぞ
前田
そんなの、どうせネットに出回ってる情報だろ?お前いつもネットの情報鵜呑みにするし…
斎藤
いやいや、今回のは、本当なんだって!
前田
またまた…冗談も程々にしろよ
斎藤
ニュースにもなってたんだぜ?精神病院にそんな客が大量に来てるってさ
前田
ふーん…まぁ、実際見なきゃ信じられないな
斎藤
え、じゃあそこ行くか?
前田
は?
斎藤
俺そこまでの道知ってるし、信じられないって言うなら行ってみようぜ?
前田
なんで知ってんだよ…まぁいいけど
斎藤
それじゃあ、明日の8時に俺ん家に来てくれ、誰にも見つからないようにな
前田
あぁ、了解
後日 午後:8時
前田
おーい、来てやったぞ〜
斎藤
あんま大きな声出すなって…誰かにバレたらどうすんだよ
前田
いいじゃん…小屋に行くだけだし
斎藤
確かにな…まぁ、とりあえず行こうぜ
前田
おう
しばらく歩いているととある山に辿り着いた
斎藤
ここ…この山に入ってすぐのところにあるんだってさ
前田
へぇー…じゃあ見に行くか
斎藤
俺は、嫌だからな…
前田
ビビってんの?w
斎藤
そうじゃなくてさ…まぁ…とにかくお前だけで行ってこいよ
前田
まぁ…そこまで言うなら1人で行ってくるよ
斎藤
おう…
またしばらく歩いているとすぐに
それ程大きくない小さな小屋が見えてきた
前田
この小屋か…
なんだか不気味な雰囲気が漂っておりなんとなく重い空気である
前田
へぇー…雰囲気あるなぁ…
中を覗こうと近寄ると徐々にその不気味さは、強まっていく
屋根が今にも崩れそうな小屋は、今か今かと俺がそこまで行くのを心待ちにしているようだ
前田
……
俺は、歩を進め深呼吸して中を覗こうと小屋を見る
前田
え…
小屋の中から口がなく人間の様な目をした白猫が覗いている
前田
気持ち悪…なんだあの猫…ドスッ
石を投げると
猫は、人間のようなタスケテタスケテという悲鳴を上げた
前田
うぇっ…キモすぎる…
その後すぐに走って友人の元に戻ると…
斎藤
……
前田
おい、なんでそんなもの抱えてんだ?
友人がさっきの気持ち悪い猫を抱えていた
斎藤
ん?…あ、戻ったのか可愛いだろ?
斎藤がこちらにその猫を寄せる
前田
やめろよ!気持ち悪いんだよ!
斎藤
お前…猫嫌いだったっけ?…ゴメンな
そう言うと斎藤は、気味の悪い白猫を地面に下ろす
前田
キモすぎ…
そう言うとすれ違いざまに猫が…
シネと呟いた
前田
うわぁぁぁ!?
斎藤
おい!ちょっと待てよ!おい!
斎藤が何か言っていた気がしたが聞こえなかった…次の瞬間…
気持ち悪いネコ
ワタシハ、ネコデス…ヨロシクオネガイシマス