コツ、コツ、コツ、コツ
透
そういえば由紀ちゃんがこの前彼氏と歩いてるの見たよ?
薫
え、
薫
何それ見たかったんだけど
透
すごく幸せそうだったよ〜
薫
ふ……
薫
面白そう
透
いやいやからかう気満々じゃん
透
…ん?
薫
…?どした?
透
…いや…あの高級車…
薫
……?
前を見るととある高級車から背の高いスラッとした男性が降りてきた
透
凄いね、漫画みたいな人だ
薫
…そうだね、私達とは別世界
すると楓さんが来てその男性と話し始めた
透
?楓さんの知り合いかな
薫
………
少し話してから男性は楓さんの肩を撫でてから車のドアを開けて、楓さんが乗り込んだ
透
………お兄さんかな
薫
…兄妹であんないやらしい手つきしないと思うけど
透
…だよね…
透
………一体あれは…
生徒
なぁ、あれって?
生徒
婚約者とかじゃない?
生徒
ほら、お金持ちの世界だとそんなのがあるじゃん
生徒
ほえ〜すげぇな
透
!………
透
かお…
薫
………
いつもなら気にしないそんな噂話が、何故か今の私には深く頭に残っていた
透
薫、帰ろう
薫
……
その後の記憶は…あまりない
楓
あまり皆の前で過度なスキンシップはしないでください
見合い相手
ははは、ごめんごめん
楓
………
見合い相手
一応エスコートのつもりだったんだけど
楓
………
見合い相手
君、僕の事あまり好きじゃないでしょ
楓
……好きでも嫌いでもありません
見合い相手
興味無しってか
見合い相手
ま、噂通りだよ
見合い相手
僕も興味無いし
見合い相手
君が好意を寄せている相手が居るのならば
見合い相手
この話は無かったことにした方がお互いの為だ
見合い相手
本当に良いのかい
楓
……はい
楓
お父様の指示に従うだけです
見合い相手
……そっか
楓
(………薫……)







