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その次の日俺達は山をわたって帰る

予定だったのだが……

突如、雪が降ってきてしまったのだ

Mr.銀さん

(寒いな……)

零竜 雫

っ……

Mr.銀さん

雫!!大丈夫なのか!!?

零竜 雫

『僕は…大丈夫』

雪の中だからか、文字が少し歪んでいた

零竜 雫

『だから銀さんも気をつけて』

Mr.銀さん

寒ッッ……雫は寒くないのか?

零竜 雫

『僕も寒いよ』

零竜 雫

『…これくらい我慢しないと』

Mr.銀さん

雫………

零竜 雫

…ッッッ…

その瞬間、雫は急に倒れた

Mr.銀さん

え…雫………?

Mr.銀さん

雫!!!?

俺は急いで雫に駆け寄った

Mr.銀さん

だっ…大丈…夫か…!?

零竜 雫

………

雫は意識が無かった

もしかしたらこのまま死んでしまうかも

そんな考えが頭をよぎった

Mr.銀さん

雫……!

Mr.銀さん

死んじゃダメだ!!!

Mr.銀さん

頼むから生きてッッ!!!

Mr.銀さん

お願い…だから………

Mr.銀さん

死なないでッッ!!!!!

俺は大雪の中必死に叫んだ

それでも声が雪の音にかき消される

Mr.銀さん

ッッ!!!

Mr.銀さん

生き…てッッ!!

Mr.銀さん

お願いだから…!

しばらくすると俺まで意識が朦朧とした

ああ このまま死ぬのかもな

そんな考えが何度も頭の中で繰り返される

…… まだ生きていたい

Mr.銀さん

ッッ……誰……か………

すまない先生

銀さんッッッ!!!!

Mr.銀さん

ッッ……すまない……先生…

すまない先生

銀さん!もう大丈夫だからな…

すまない先生は俺と雫、2人を背負った

Mr.銀さん

何か……すみません………

すまない先生

全然だ

すまない先生

生徒を助けるなんて……当たり前…だからな

すまない先生も少し寒そうだった

俺達のことを助けに来てくれたんだ

自分の身を削ってまで…

Mr.銀さん

ありがとう……ございます……

すまない先生

いいって

すまない先生

暖かいところに避難だ

ッッッさん…!銀さん!!!

耳元で声がして俺は飛び起きた

Mr.銀さん

ここは……

俺と雫の上には布団がかけられていた

Mr.銀さん

ありがとうございます……

すまない先生

礼を言われるわけにはいかない

すまない先生

これが僕の役目だ

Mr.銀さん

先生…

零竜 雫

ん……

Mr.銀さん

雫ッッ!!!

零竜 雫

『…ここは?』

Mr.銀さん

先生が助けてくれたんだ

零竜 雫

『そっか……僕………』

すまない先生

恐らく、雫君が倒れたのは究極な寒さと貧血だな

すまない先生

雫君、よく食べないとだめだ

すまない先生

それだけで戦闘力が大きく違ってくるんだからな

零竜 雫

『…わかりました』

Mr.銀さん

先生ッッ!

Mr.銀さん

実は……雫…は…俺を助けてくれたんですッッッ!!!

Mr.銀さん

俺が寒そうだったから上着を貸してくれたんです!

Mr.銀さん

雫は悪くないですッッ!

すまない先生

銀さん………

すまない先生

そうなのか?雫君

零竜 雫

…『はい』

すまない先生

ふふっ……

すまない先生はその後微笑んだ

優しい、優しい笑顔だった

すまない先生

2人共よくやった

Mr.銀さん

先生ッッ………

俺はすまない先生の優しさと安心で、思ってもいない涙が溢れてきた

すまない先生

さあ、帰るか

Mr.銀さん

はい!

零竜 雫

『はい』

俺達は…何度でも助け合う

命を懸けても

次回に続く

たった、一つのことだけれど

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