暴力・刃物類の演出があります。 ご注意ください。 nmmn 注意
赤
ないにぃ、行こう?
桃
ん!ちょっと待ってね…
よし、行こっ!
よし、行こっ!
この先に何が待っていようと りうらは、受け止める。 そう心に決め病院へ向かった。
病院に着き 受付を済ませ、 兄と他愛のない会話をしていた 名前を呼ばれるまで。 今まで平気なふりをしてきた。 けれど、もう限界だ。 声が出なくなるのも、耳を塞いで蹲るのも。
昨日、約束したように 二人で。
黄
りうらくん、こんにちは。
赤
こんにちは、
黄
今日はどうしたん?
あ…え? 今声出なくなんの!? 最悪……、
赤
(桃の服を少し引っ張る)
桃
りうら、最近声出てないんですよ。
たぶん?ストレスで…
たぶん?ストレスで…
黄
ほうほう、声が出てないと…。
もしかすると心因性発声障害、
もしかすると心因性発声障害、
赤
…?
なに、それ… 初めて聞く障害… これ治らないのか?
悠佑先生と兄が話し合いをしている。 りうらが話せないだけで、置いて行かれる感覚になってしまう。 辛い、話したい。紙じゃなくて、メールでもなくて、声で。
赤
…っ
桃
りうら、大丈夫だよ。俺がついてるから。
なにかあったら俺に言って?
なにかあったら俺に言って?
赤
(涙目で頷く)
黄
りうらくん、そんなに悲しむことないで。
この障害は治るから。
ストレスを溜めへんように発散方法を
お兄さんと話してみぃ?
この障害は治るから。
ストレスを溜めへんように発散方法を
お兄さんと話してみぃ?
赤
…!治、るの?
黄
おん、時間はかかるけどなっ
悠佑先生はにこっと笑いかけてくれた。
赤
治る、って…言われて安心、した
桃
そうだね、一緒に治していこうね
病院からの帰り道、兄と笑い合いながら帰った。 帰ってから何をしよう 今日のご飯はなにがいい? そんな会話でも声を出して話せたことが嬉しかった。
未来の俺へ_ もし自分が笑えなくても、泣けなくても、 彼を幸せにしてから離れてください。 過去の俺より。
続く_. next ♡50