テラーノベル
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⚠ATTENTION⚠
・実験施設、人外、能力者パロ ・ソナチ、アメナチ…かも ・センシティブなし ・なんでも許せる方向け
⚠️戦争賛美、政治的な意図、政治思想、思想的な主張は決してございませんのでご了承ください ⚠️史実とは一切関係ありません ⚠️史実ネタでもございません ⚠️すべて、私の妄想です
では、どうぞ⬇
医療室の自動扉は、いつもより開くのが遅く感じられた。
白い光が床に伸びる。 消毒薬の匂いがわずかに鼻を刺す。
「黒ランク専用処置記録」
端末の画面に並ぶ文字列。 管理者権限を入力する。
承認。
しかし、表示されたのは一部だけだった。
処置時間。 安静期間。 経過観察。
肝心の内容は、灰色で伏せられている。
――閲覧制限:上層管理のみ。
ナチスの指が止まる。
管理を任されているはずだ。 だが、すべてを把握しているわけではない。
それが、わずかに引っかかった。
画面を閉じる。
足音が静かに廊下へ溶けた。
隔離室は医療区画のさらに奥にある。
壁材は厚く、音を吸い込む構造になっている。 扉は重く、覗き窓はない。
使用履歴は確かに存在した。
任務帰還日と一致している。
だが、内部映像は非公開。
ナチ
呟きは小さく消えた。
理由を知りたいわけではない。 ただ、整合性を確認しているだけだ。
そう自分に言い聞かせながら、 黒ランク区画へと足を向ける。
区画の奥は、普段ほとんど使われていない。
照明は最低限。 空調の音だけが微かに響く。
さらに奥へ。
立ち入り表示の先。
あと数歩で、区画の最深部に届く。
するとーー
アメリカ
低い声。 振り返る。
アメリカが、壁にもたれて立っていた。 いつもの笑みを浮かべているが、目はじっとこちらを見ている。
その隣で、ソ連が静かに立っていた。
アメリカ
逃げ道はない。
ナチスは一瞬だけ視線を逸らし、すぐに戻す。
言い訳は用意できる。
管理者としての確認。 安全性の担保。 規定の再確認。
だが。
ナチ
正直に言った。
アメリカが小さく笑った。
アメリカ
ナチ
ソ連の視線がわずかに細くなる。
ソ連
責める響きはない。 だが、軽くもない。
ナチ
ナチスは一歩も退かない。
ナチ
アメリカが眉を上げる。
アメリカ
ソ連がゆっくりと近づいた。
距離が縮まり、圧がかかる。
だが、拒絶の気配はない。
ソ連
短い一言。 それは境界線。
しかし――
ソ連
空気がわずかに緩む。 アメリカが肩をすくめる。
アメリカ
監視。
その単語に、ナチスはほんの少しだけ眉を寄せる。
ナチ
アメリカは答えない。 代わりに視線を天井へ向ける。
ソ連が言う。
ソ連
その言葉は静かだった。 だが、確かだった。
ナチスは息を吐く。
自分は管理側だと思っていた。
だが、完全ではない。
その事実を、二人は最初から知っている。
ナチ
ナチ
アメリカが笑う。
アメリカ
ナチ
ソ連の口元がわずかに動いた。
それが笑みかどうかは分からない。
区画の奥の灯りが静かに揺れる。
境界線は消えていない。 だが。
一人で越えようとした線を、 今は三人で見つめている。
それだけで、距離は確かに変わっていた。
ピ……
ピピ……
観察対象N-01 行動逸脱確認
対応段階を一段階引き上げる。
To be continued
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