キリン
はぁ…腹減ったなぁ…
俺はいつものようにそんなことを呟いた。 最近新作のエロ本とAVを大人買いしたのだ。
その為今月の食費はあと1919円しか持っていない。
キリン
こーなりゃハックかタブーに頼るしかねぇか…
空っぽのお腹を抱えて部室に急ぐ。
キリン
おーい!ハック!タブー!いるかー?
部室のドアを開け大声で叫ぶ。
ハック
はいは〜い、タブーさんはいないっすけど俺はいるっすよー
奥から顔だけ出して答えたのはハックだった。
キリン
ハック!あ〜良かった居るんだな?
キリン
…で、タブーの奴は何してんだ?
ハック
珍しく風邪引いたらしいっすよ。さっき連絡きたっす。
タブーはいないのか…そう思っていると、ハックは不思議そうな顔をして、
ハック
で?なんか用っすか?
と問いただした。
ハック
まさかまたAVやエロ本を買ってお金が無くなった、って言うんじゃないっすよね…?
キリン
ぎくぅ!!
図星である。
ハックはまたか、というように呆れ顔でため息をついた。
ハック
…前も同じような事あった気がするっす
キリン
ききき、気のせいじゃあないかぁ?
でも理解しているなら話は早い。
俺は食費が無い事、腹が減って今にも倒れそうだという事を (少し誇張して)ハックに話した。
ハック
うーん、そうっすね…
と、急に何か閃いたように手を打った。
ハック
そうだ、丁度俺もご飯食べてないっすから、カレー作りますよ!
キリン
カ、カレー?ハックが作るのか…?
ハック
そうっすけど…何でっすか?カレー、嫌ですか?
キリン
…………
そういう訳ではないけれど、ご存知の通り絵と歌と料理が絶望的に下手である。
前もハックが作ったカレーを食べた時、1時間ほどトイレに籠っていた記憶がある。
ハック
失礼っすね…、今回はちゃんとレシピで調べながら作るっすよ!
いや、前回何も見ずに作ったのか!?
でも自分は料理が苦手という事を自覚しているようで少し安心した。
キリン
それじゃあ早速、ハックの家に、いくいくぅ〜!!